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辺野古入門 ちくま新書1650
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/04/07 |
JAN | 9784480074768 |
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辺野古入門
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
入門の名に違わぬ名著
終戦直後から平成まで網羅的に解説した良本
日米地位協定について触れられているが『日米地位協定 在日米軍 同盟の70年』の方がわかりやすいのでそちらも同時に購入することをおすすめする。
名無し
2022年の年明け早々に初めて沖縄に行った。そのとき、関東から移住して辺野古の埋め立てに反対する活動をしている人に周辺を案内してもらった。それはそれでびっくりするような景色や現実はこうなんだという話を聞いたものだけど、それはそれで一面しか見ていなかったと、この本を読んで思わされた...
2022年の年明け早々に初めて沖縄に行った。そのとき、関東から移住して辺野古の埋め立てに反対する活動をしている人に周辺を案内してもらった。それはそれでびっくりするような景色や現実はこうなんだという話を聞いたものだけど、それはそれで一面しか見ていなかったと、この本を読んで思わされた。 著者は長らく辺野古でフィールドワークを続け、辺野古地区の様々な立場にある住民たちともけっこうなつき合いがある様子。自分はてっきり、辺野古の人たちは基地移設に反対していると思っていたんだけど、それはとても浅薄な考えだった。 かといって、辺野古の人々が諸手を挙げて移設に賛成しているなんてこともない。事はもっと複雑で、もともとキャンプ・シュワブがあった辺野古は、米兵たちとも関係をつくりながらそれなりにうまくやっていた。そこにつけ込んだのが基地の県内移設を目論んだ国だったというわけ。 辺野古の人々は、米兵ともわりと良好な関係を築いてきた歴史があり、基地を受け入れることで経済面などが助かることも知っている。だから辺野古の人々は、もちろん基地ができないのならそれが一番だけど、かといって一番に固執して不遇をかこつよりは、次善を受け入れる覚悟もしていた。考えてみれば、それが処世の術だろう。だから、名護市長選だって、基地反対派がなったり反対派でない人がなったりする。周囲から反対を叫んでいられる立場とは違うわけだ。これが現実、渦中にある人たちなのだ。 辺野古問題というと発言する人はどうしても、反対派かそれに異を唱える人かになってしまう。それに対して、この本は基本的には辺野古への基地移設を望まないとしながらも、冷静に辺野古とその周辺の多様な姿を紹介してくれる。そしてこの言葉も至言。 「同じ沖縄県内に新たな米軍基地を建設しなければ、普天間基地の返還はなされない。これが「沖縄の基地負担の軽減策」として位置づけられてしまったことが、問題がここまで長引いていることの根底にあることを、ここで改めて確認しておきたい。」(p.79) それなのに、論点がずれてしまっている。わざとずらされながら、じりじりと埋め立てが進んでいたりする。のれんに腕押しの政府の不誠実さもひどいもの。また一方で、反対派も沖縄を、辺野古を平和や自由に向けて啓蒙しようとしてはいないか。そういういささかの傲慢さがあるように感じた。そんなことしなくても、沖縄の人たちはちゃんと地に足をつけて考えている。
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【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC1387163X
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