![会計と経営の七〇〇年史 五つの発明による興奮と狂乱 ちくま新書1647](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001982/0019824245LL.jpg)
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会計と経営の七〇〇年史 五つの発明による興奮と狂乱 ちくま新書1647
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/04/07 |
JAN | 9784480074751 |
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会計と経営の七〇〇年史
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会計と経営の七〇〇年史
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フランス革命間にあった「バスティーユ監獄襲撃事件」の3日前に当時の財務総監(ネッケル)がクビになったとのことで、そのネッケルが実施した財務改革のひとつに「国家の決算書の公開」があったそう。情報公開が当たり前でない時代に開示された情報が、どのように市民感情に訴えかけられるのか、革命...
フランス革命間にあった「バスティーユ監獄襲撃事件」の3日前に当時の財務総監(ネッケル)がクビになったとのことで、そのネッケルが実施した財務改革のひとつに「国家の決算書の公開」があったそう。情報公開が当たり前でない時代に開示された情報が、どのように市民感情に訴えかけられるのか、革命の原因のひとつの側面だったのではないか?と想像することもできる。名前を知っている歴史的出来事を会計史的な文脈で見てみる面白さが垣間見られた感じ。国民感情を納得させる税制をつくる難しさ・情報公開の重大性などのバックグラウンドを理解する切り口として面白かった。 イギリスの産業革命時代に、減価償却の登場によって発生主義会計(収益-費用=利益)の考え方が生じてくることや、世界初の株式会社と習った記憶のあるオランダの東インド会社の登場以降に「所有と経営の分離」の概念が発生したこと、イタリアで複数拠点の儲け計算のために簿記が登場したこと、色々な国の成功・失敗を踏まえて会計先進国になったアメリカなど、世界史と会計がなんらかの形で結びつく感覚が、違うアプローチから歴史を眺める感覚に繋がったことがよかった。
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◯イタリア ・画家のカラバッジョ。 ・香辛料とともに疫病が東から運ばれてきた。 ・ペスト黒死病。ペスト流行の後、多くのルネサンス芸術家が教会の支援を受けて活躍するようになった。(ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど) ・死の病ペストが社会、経済、文化といった面で揺らぎとリセ...
◯イタリア ・画家のカラバッジョ。 ・香辛料とともに疫病が東から運ばれてきた。 ・ペスト黒死病。ペスト流行の後、多くのルネサンス芸術家が教会の支援を受けて活躍するようになった。(ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど) ・死の病ペストが社会、経済、文化といった面で揺らぎとリセットを起こし、そこから各分野で活躍するスターが生まれた。 ・当時のバンコは「融資」をメイン業務としていなかった。なぜなら教会が融資で利息を取ることを禁止していたから。時間は神のものだから、時間の経過に伴って生じる利息もまた神のもの。だからそれを商売人が取ることはまかりならぬとされていた。 ・ペスト流行後の15世紀に発展したメディチ銀行はフィレンツェに本店を置きつつ、イタリア各都市に視点を増やし、のちにヨーロッパ各都市に支店を作り、融資を行えないからこそ、巨大組織を作って手数料ビジネスを展開した。 ・大航海以前=地中海貿易(東方貿易)、イタリア全盛の時代。 ◯スペイン ・大航海時代=スペイン、ポルトガルの時代。 ・徴税業務の委任...。教会だけでなく国家レベルでも大きな問題だった。「税金を計算する仕組み」まだは作れても「徴税業務」まできっちり行うのはとても大変だった。そこでこれを請け負う「徴税請負人」が現れた。 ・当時は、カトリック教会が強大な権力をもつ一方で、国家の輪郭を作る王様は意外に権力が弱く、特に資金面でとても苦労していた。15世紀、今のスペインと呼ばれる地域が統一して一つの王国になり、大航海時代が始まった。 ・親譲りの会計嫌いのフェリペ2世は、資金繰りに苦しんで返済期間の長い公債を発行したり、他国の金融業者から借入を行うなどした結果、何度も破産宣言を出した。 ◯フランス ・17世紀、王立の絵画彫刻アカデミーを設立。国を挙げて芸術振興を図るとともに、美術品の輸出国側に転じて金銀の流出を阻止しようとした。 ・キッチリ男コルベールの徴税請負人制度 フランス財務総監として活躍。あまりにも複雑になりすぎた税制を整理、徴税制度にもメスを入れた。税金徴収業務の民間委託を実施した。アメリカのルイジアナ周辺に所有する領土にフランス国有の会社を設立した。 ・ほら吹き男、ジョンロー。 ルイジアナのミシシッピ開発を担保とした紙幣を発行、発行元のバンクロワイヤルの初代総裁に就任した。その後、海外の貿易特権を集中させたミシシッピ会社を設立した。バブル化したのちにあっけなく破綻した。 ・やりすぎ男、ネッケル。 スイスの銀行家でプロテスタントを招聘した。 ◯イギリス ・イギリスで 1830年に登場した世界最初の鉄道である「リバプール&マンチェスター鉄道」は港街と工業都市を結んでいた。この鉄道によって港で輸入した原材料を工場へ運び、大量に製造し、完成品を港へ運ぶまでの仕事が手早く行えるようになった。 ・蒸気機関はオランダ東インド会社をはるかに上回る規模の資金が調達できてそれを資本に大量に初期投資しないと事業が始められなかった。 ・まずは土地を買い、造成工事をして、鋼鉄製のレールをひく。そこまで一連の投資でやっと「道」が完成。そのあとは何カ所かに駅をつくらねばならないし、機関車の車両を揃えなければならない。さらには燃料に用いる石炭、駅の備品、補修部品、その他諸々、とてつもなく巨大な資金が必要だった。 ・南海泡沫事件。 南海会社は 1711年、南米地域と独占貿易を行う会社として設立された。イギリスは当時抱えていた財政赤字の解消を目論み、国債を南海会社株式と交換するプランを立てたが、これがはじまると、南海会社の株価が急騰、フランスと同じく大騒ぎとなった。 ・「会社に投資」して稼ぐのか、それとも「会社で働く」ことで稼ぐのか。それをどう組み合わせればいいのか。これは 21世紀のいまなお続く、永遠の難問。 ・コカ・コーラにとって、 CMをはじめブランドに対する支出はまぎれもなく「投資」です。もしかするとそれは工場の建物や機械への投資より重要性が高いかもしれない。自らのブランドを守り育てるために、どこへどれだけの投資をすべきなのか。これは従来の会計や経営の枠組みを超えた新しいテーマといえる。
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会計制度の成り立ちと背景を、歴史を追って紐解いていて、会計初心者にもとても分かりやすくて面白かった。合間に挟まれる軽口も楽しい。 決まりきった経理のルール、普段は感慨もなく流れ作業のようにやっているけれど、それは先人たちが少しずつ築き上げてきたものなのだなぁという当たり前の事を、...
会計制度の成り立ちと背景を、歴史を追って紐解いていて、会計初心者にもとても分かりやすくて面白かった。合間に挟まれる軽口も楽しい。 決まりきった経理のルール、普段は感慨もなく流れ作業のようにやっているけれど、それは先人たちが少しずつ築き上げてきたものなのだなぁという当たり前の事を、改めて実感した。
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