やめるな外科医 泣くな研修医 4 幻冬舎文庫

中山祐次郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2022/04/07
• JAN: 9784344431805

商品レビュー

2024/06/01

大好きな「泣くな研修医」シリーズ。
今回の「やめるな外科医」は人気シリーズの第四弾です。

今回は前作よりも、より様々な「死」について触れられていたと思います。
死ぬことで救われる患者、
惰性で生きているように見えても、死にたくないと医者に縋り付く患者、
患者であり友人でもある葵の死、など
生きること・生き続けること・死ぬことをじっくりと考えさせられる話でした。

外科医に関わらず、医療の現場で働くと、
死ぬことが日常の一部になって麻痺してしまうのも、医療従事者の辛さだなと思いました。

死ぬことが間近でない人ほど、今回のシリーズは色々と考えるきっかけになると思うので、ぜひ読んでほしいなと思いました。

2024/05/20

改めてすごい仕事だなって思う。
莫大な知識と、それぞれの人生を歩んできた患者の気持ち、自分自身の人生。このシリーズを読んで、医者の気持ちがこんなにも伝わってきたことに高評価。

2024/05/19

ICも1人で行わなければならなかったり、オペでは佐藤のサポートが不要な場面が増えてきたり今作も着実に成長していました。冷静に患者を診ている描写が増えているように思いました。
彼女とのことは、主人公の甘えや傲慢さもあったし仕方ないと思いました。彼女は前作でも主人公の父の事で実家に行ったり他にも色々献身的に関わっていた分恋が報われなくてただただ可哀想だし、次こそは淋しい思いをせずに済むような相手と幸せになってほしいと思いました。。。今作は死は悲しいだけではないのだなと思いました。静かに死を待ったり苦しみから解き放たれる死もあり頑張らなくていいよという主人公の言葉で葵は救われたのだろうなと思いました。
また、オペで失敗して実家に行った際母親の言葉には、許されたような気持ちになりました。
苦しみながら生きることや失敗などから
許される場面が印象的に感じました。
仕事に慣れても、死には慣れないと最後にあり
主人公らしさにホッとした最後でした。