戦略的「知財経営」の羅針盤 知財評価からみた日本の将来

正林国際特許商標事務所(著者)

• 販売会社／発売会社: 現代書林
• 発売年月日: 2022/03/30
• JAN: 9784774519388

商品レビュー

2022/10/02

経営者（スタートアップ〜大企業）の皆さん、知財評価を専門家に任せてください、こういうことが出来ます！
というスマートなメッセージが清々しい一冊。２時間くらいで読めるし忙しい経営者の方のことを思ってまとめてある（私は経営者でないので想像ですが）。
新しい世の中で知財が重要になって行くのがよく分かったし、どうすればいいのかも分かった、成功事例にモチベが上がったので良書だと思う。
ただ経営者自身が、自分たちの持ってる特許に価値が高く経営戦略に資するものがあると思えているのか。少なくともそう思わせるきっかけがないとお金かけて価値評価なんかやろうとしないだろう。高いお金払って評価受けてみたら全部クズでした〜〜〜なんて・・・
なのでそこに持ってくまでが担当者の仕事なんだと思った。いいものを出してたらいつか王子様が気づいてくれる、じゃダメなんだ。アピールしないと。

2022/06/04

第１章　ますます高まる知財評価の重要性
知的財産立国の実現を目指す日本
「知的財産」とは？　

第２章　知財の経済価値評価の実例
知財の経済価値評価が実際に使われる場面
Ｍ＆Ａや投融資における知財の経済価値評価は、「取引ありき」で評価される例も多い

第３章　知財評価を根本から変える国際情勢と、国家が関与する知財価値評価
新型コロナウイルスワクチンの事例
２０２０年２月に特許出願、２０２０年１０月には特許を開放

第４章　優れた知財を持つスタートアップ企業―知財をビジネスに活かす好事例
ＷＥＳＴＰＯＲＴ　ＰＯＷＥＲ’Ｈ２ＩＣＥ…貨物車、重機、船舶などパワー・ハングリー・ビークルのゼロエミッション達成の救世主
日本のＣＯ２削減の足を引っ張る発電・熱供給部門

第５章　知財評価によって見えてくる日本企業の未来
東芝への買収提案は正当化されるか？
新しい株主に忖度して研究開発を先送りした可能性