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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2022/03/26 |
JAN | 9784000615266 |
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商品レビュー
4.3
32件のお客様レビュー
犯罪者と未犯罪者は些細な切っ掛けなんだと改めて感じた。周りの大人達がそうさせるものも多分にあるから子供の環境は物凄く重要なんだね。 Twitterなどではよく「犯罪者はどうせ再犯するんだから殺せば良い。そうしないと遺族は満足しない」という匿名だからこその極論もよく見かけるが、そ...
犯罪者と未犯罪者は些細な切っ掛けなんだと改めて感じた。周りの大人達がそうさせるものも多分にあるから子供の環境は物凄く重要なんだね。 Twitterなどではよく「犯罪者はどうせ再犯するんだから殺せば良い。そうしないと遺族は満足しない」という匿名だからこその極論もよく見かけるが、その意見もこれを読んだあとには傲慢さを思い知る。 内省をする機会ややり方を知らないだけだったりするし、外野が「そんなの普通に生きてれば身につくでしょ!」というのもおこがましい。どうとでも言える。 島根あさひではそう言うプログラムがあるのね!って言ってもコロナ後は崩壊しかかってるのかな? 出所後は働くのに制限が厳しそうだな…と思ったら、資本主義の奴隷みたいに働いてる私よりよっぽどバイタリティに富んで活動的な人が沢山紹介されてるじゃないの。元々ポテンシャルはあって方向さえ間違わなければ成功していくのね。 あと映画を見てないからわからないけど、これはノベライズとはあるけど副読本に近そうかな?
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島根県に実在する刑務所のお話。受刑者が互いの言葉に耳を傾け、本音で語り合う更生プログラム。 犯罪を犯した人が過去を振り返る、というと"犯した罪と向き合う"ことと考えてしまうけれど、実際は「犯罪を犯してしまった経緯」と向き合うことが大切で、それは「かつて被害者であった過去」と繋がる。 どうして罪を犯すに至る価値観が形成されたのか。 加害者が被害者であったときに、誰かに助けを求められていたら、支えにある居場所があったら、彼らが罪を犯すことはなかったのだろう。 圧倒的な暴力、感盲、加害のトラウマ、 被害と加害が混じり合う、あまり深く考えてこなかった現実を突きつけられて、私は見たいものしか見ていなかったのかもしれない、と思った。 人との付きあい方ってどこで学び得るものなのだろう。心が休まる居場所はどのように作られるのだろう。助けを求めることを諦めさせられて、助けが存在することすら知らされていない子どもたち。どのような場や関係性があればよかったのだろう。 何かしたい、と思う反面、 先日見たドラマの「幸せな人からの親切は、不幸な人をもっと不幸にする」という台詞がチラつく。 本当に苦しい人を救うには中途半端な気持ちじゃダメで、その責任を負う覚悟がないまま、私に何ができるんだろう。
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マイノリティ同士が出会い心を開かせ合う経験がそこでは積み重ねられている。 このような積み重ねが、刑務所のようなところではなかなか行われないだろうがもっとも大切に行われるべきだと思う。刑務所じゃないところでも、心が通う取り組みの場がもっと必要だと思う。 島根あさひの中のごく一部の人たちが経験し、参加した一人一人の、人生が言葉、出会い、助け合いにより立ち上がってくる。これまで助けを求めることが選択肢になかった人たちが少しずつ、手を伸ばし口を開き、、 著者が交流していた、東京拘置所の死刑囚の話。 ハワイ大学のジョンソン教授は、日本の死刑制度が過剰に社会との交流を阻んでいる、日本では死刑囚が、社会的死と、死刑執行により二度殺されるという批判が記されている。 日本でも力があるものはなんぼでもやり直しがきいたり罪にさえ問われないことが多いが、この死刑囚にかんする言説以外にもそもそも社会的弱者として生まれたり、一度なった者は何度も何度も陰湿な社会的死、無関心、そうなって当たり前という関心のみに晒され続ける。 映画でも、この本に載っている写真でも、あさひの受刑者の後ろ姿、皆同じ髪型、、子どもの頃から髪型や髪の色、着るものに細かい規則を作ってそれを守らせる、昔の軍隊みたいなことをみんなおかしいと思わないで今も変わらずやってる社会おかしくないか。受刑者だろうが学生だろうが、なんで髪型まで他人に決められてて当たり前と感じてしまうのか。 自分のものがたり。 学び落とし。 エモーショナルリテラシーの獲得。 感盲。 いろいろな言葉が全く想定すら想像すらできないレベルのもので、あまりに無知であったし、このサークルの中で語りだまり笑いうつむきTCに取り組む方たちにとっても未知の塊だったと思うのだがこれだけの果実がひとりひとりの言葉となり行為となり生まれることに恐れ入る。 それにしても日本のシステムのひとでなしっぷりがすごい。腹が立つ。 映画でも忘れられないシーン、映画の取材の最後に監督と面談した受刑者が、規則外の発言(発言のたびに手をあげ許可を求めるとルール自体意味がわからない!)監督という著者である坂上さんにはにかみながらも笑顔で、握手してもいいですかと聞いたシーン。握手もハグもできない、そのことがとても理不尽であり、痛く、辛い。誰とも触れ合うことができない規則これで更生とか社会に戻るため、なんてなんなんだろうか。 映画でも本書でも泣いてしまうところ。 さらに最後エピローグで坂上さんの家族が同じ時期に別の刑務所に入られていたことが記されていて驚いた。坂上さんの共感力、感度の高さ。人それぞれの人生の蓄積、積み重ねだものの重みによるところもあるのかなと思う。 普通の刑務所より、明るい建物、壁、パステルイエローとグレーの作業制服、それでも私には無機的で冷たい空間に感じられたが本書の表紙の装丁、装画は黄色い椅子が光り輝く金色に見えて、読み終えたあと表紙を見て、ハッとした。繋がり、関わり、愛情、希望を感じる金色の光。
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