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ハレム 女官と宦官たちの世界 新潮選書
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ハレム 女官と宦官たちの世界 新潮選書

小笠原弘幸(著者)

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ハレム 女官と宦官たちの世界 新潮選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2022/03/24
JAN 9784106038778

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商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2024/06/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

私にはどっちかというとガジェットネタかも。いろいろどうしてそういう考えになるんだか、はあるが海に沈められる話はぞっとする。

Posted by ブクログ

2024/05/14

いわゆる、あの「ハーレム」です。 女性が男性を取り巻いているようなアルファオスの象徴というか、破廉恥な文脈でもありそうな、あの現象?について。その語源を歴史を紐解き真面目に解説したもの。 ハレムは、オスマン帝国のスルタン(君主)がトプカプ宮殿に構えたもの。アッカド語のハラムが語...

いわゆる、あの「ハーレム」です。 女性が男性を取り巻いているようなアルファオスの象徴というか、破廉恥な文脈でもありそうな、あの現象?について。その語源を歴史を紐解き真面目に解説したもの。 ハレムは、オスマン帝国のスルタン(君主)がトプカプ宮殿に構えたもの。アッカド語のハラムが語源。シュメール語には、女性たちの家と言うハレムを指す単語がある。一夫一婦制を規範とするキリスト教以降、ハレムのような慣習は徐々に失われていったが、イスラムは、妻の数は4名まで。君主でもこれを破ることはできなかったが、所有する女奴隷と性的関係を結ぶにあたっては、数の制限はなかったから、ハーレムに住む寵姫たちは、基本的に奴隷から選ばれたのだという。 酒池肉林的な淫らなイメージもあるが、現実的には、後世に子孫を残す仕組みとして機能しており、奴隷であっても寵姫に格上げされたり、その子供も重んじられた。また、実際には酒池肉林のような世界は一部のスルタンを除いて常態化していたわけではない。日本では大奥のような世界だが、似たようなものだと言える。 本書のもう一つの重要なキーワードは「宦官」だ。これもイメージ通り、男子が生殖器を去勢すること。睾丸を取り除く場合と、ペニスから根こそぎ取り除く場合があり、後者の方が手術の成功率は低く、命の危険性があるために、宦官となった奴隷は高額で取引されたらしい。手術は、非ムスリムにより、イスラム世界の外で執刀されなければならないというイスラム法があったが、その規定はほぼ無視されていた。この手術の描写は、本書を読んでいても痛々しい。 ハレムや宦官の存在は、原始的なヒエラルキーにおける原初的な欲求を機軸とした君主の強さを物語る。ただの性欲というよりも、血を繋ぐことでの支配欲だ。権力に対する統制が徐々に大衆の人権を高めたが、それ以前の世界は、現代の価値観では信じられぬような悍ましい慣習が横行していた。興味深く読めた一冊だった。

Posted by ブクログ

2023/05/30

オスマン帝国の君主がトプカプ宮殿に構えた、ハレム。 それは帝国の国政と文化を担った場所であり、組織だった。 第一章 ハレム前史―古代よりオスマン帝国初期まで 第二章 ハレムという空間の生形―トプカプ宮殿の四00年 第三章 女官たち  第四章 王族たち  第五章 宦官たち 第六章 ...

オスマン帝国の君主がトプカプ宮殿に構えた、ハレム。 それは帝国の国政と文化を担った場所であり、組織だった。 第一章 ハレム前史―古代よりオスマン帝国初期まで 第二章 ハレムという空間の生形―トプカプ宮殿の四00年 第三章 女官たち  第四章 王族たち  第五章 宦官たち 第六章 内廷の住人たち  第七章 ハレムと文化 第八章 変わりゆくハレム  終章 ハレムの歴史的意義 コラム1~11、注、図版出典一覧有り。 主にトプカプ宮殿を中心にハレムの存在意義と、 住まう人々について、分かり易く、かつ詳細に説明している。 身分は非ムスリムで非帝国臣民の奴隷たちが大部分。 それぞれの事情、ハレムでの職階と職務、生活、給与や人数等。 女官の結婚や刑罰について。夫人と愛妾の序列。 ハレムでの最高権力者の女后。 王子殺しから、年長者相続と鳥籠制度に変化した王子たちの境遇。 王女たちの婿探しは、宮廷政治にとって重要だったこと。 内廷での実力者、白人宦官。ハレムでの陰の支配者、黒人宦官。 幹部候補生として内廷に住まう小姓。 内廷とハレムでの小人や啞者の職務と存在意義。 女官の音楽と芸能、読書からの文芸、宗教寄付による建築。 そして、時代の変遷のなかでの、トプカプ宮殿の位置付けの 変化や改革、近代化、戦乱の影響はハレムにも及び、 何よりも奴隷交易廃止とオスマン帝国自体の滅亡が、 ハレムを終焉へと導く。 400年以上も続いたハレムですが、その内情はパンドラの箱の 如く。住まう者の多くが奴隷であり、非ムスリムで非帝国臣民で あったことは、帝国臣民すら知らぬ場所だったと思われますし、 西洋に伝わったイメージも偏見や憧れで誇張されてきたことが 分かります。王位継承者や幹部候補生の場というのも、新鮮。 史料の都合もあり、まだまだ研究は途上なので、 今後の研究が待たれるとのこと。それでもハレムの一端を 知ることが出来て、良かったです。 他国や江戸時代の大奥と比較してみるのも面白いかも。

Posted by ブクログ

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