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薬草ハンター、世界をゆく 義足の女性民族植物学者、新たな薬を求めて
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2022/03/19 |
JAN | 9784562071630 |
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薬草ハンター、世界をゆく
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
ベトナムで枯葉剤に晒された父親の影響で生まれつき骨格異常のため3歳のときに右下腿を切断したこと。 科学を志した女性として直面した苦難。 それらを乗り越えて民族植物学者として研究室を率いることになった著者の半生記であるが、そうしたハンデの話はあまり取り上げられていない。 もちろん...
ベトナムで枯葉剤に晒された父親の影響で生まれつき骨格異常のため3歳のときに右下腿を切断したこと。 科学を志した女性として直面した苦難。 それらを乗り越えて民族植物学者として研究室を率いることになった著者の半生記であるが、そうしたハンデの話はあまり取り上げられていない。 もちろん苦難はある。 アカハラ、セクハラの話は終盤に少し書かれている(さすがに名指しはしていなくて、名前が挙げられているのは二重らせんのジェームズ・ワトソンだけ)。 アメリカはSTEM教育が進んでいるイメージだが、1978年生まれの著者によれば 「大学院生の大部分を女性が占めており、博士号取得者のの約半数が女性だが、その後の訓練生から助教への重要な移行期間にボトルネックがある。そして、正教授につながる終身在職権の獲得には、さらにきびしいボトルネックがある。」 「女性が正規の社会人になる30代は、家庭を持つ時期と重なることが多いからである」が、同時に、学者の世界が白人男性の世界であることによる障壁も書かれている。 でも、ハンデ話は別に要らない。著者の研究分野の話が面白いので。 「薬草ハンター」などというとビクトリア朝のプラント・ハンターなどを連想するが、21世紀の薬草ハンターはちょっと違う。 現地でインフォームド・コンセントを得た倫理的な生物資源調査であることが求められる。 それ以上に違うのは、21世紀の薬草ハンターは植物から機械で抽出した成分を分析するという点だ。 著者は、抗生物質耐性菌感染症に対抗するために自然界から薬を発見しようとしている。 耐性菌の問題はひっそりと進展している大問題だというのは本書を読むまで認識していなかった。それだけでも読んだ価値があった。 処方された抗生物質を「治ったみたいだから」といって途中で飲むのをやめてしまうと、実は体内に残っていた菌が耐性を持ってしまい、それが世に広まって抗生物質の有効性が損なわれる。そうしたことは、1945年にはすでに警鐘を鳴らされていたのだという。子供の頃の自分を諭したい。
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レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12750090794.html
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