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「愛国」としての「反日」 奇形の軍民関係を正す
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「愛国」としての「反日」 奇形の軍民関係を正す

小幡敏(著者)

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「愛国」としての「反日」 奇形の軍民関係を正す

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 啓文社
発売年月日 2022/03/24
JAN 9784899920786

「愛国」としての「反日」

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2022/06/12

東大文学部卒業で自衛官OBという珍しい経歴が目を引き、購入して読んだ。若いながら良く本を読み文章もわかりやすい。ただ、論旨にはついて行けない。憲法改正して軍隊を保持すべきという基本的思想でありながら、今の自衛隊は真に戦う組織でなく、幹部の中核をなす防大出身者はどれもこれもお話にな...

東大文学部卒業で自衛官OBという珍しい経歴が目を引き、購入して読んだ。若いながら良く本を読み文章もわかりやすい。ただ、論旨にはついて行けない。憲法改正して軍隊を保持すべきという基本的思想でありながら、今の自衛隊は真に戦う組織でなく、幹部の中核をなす防大出身者はどれもこれもお話にならない連中ばかりで、能力資質は劣りながらプライドだけは高くて始末が悪いとこき下ろす。だから早く軍隊にしてもっと優秀な人材を集めるべしという。四年間の自衛隊勤務で自衛隊の何が分かったのだろう。軍隊とはどういう意味合いでどんな組織であるべきかは一向に出てこない。彼のいう軍隊はどんな軍隊なのか? 米軍、中国軍、韓国軍、北朝鮮軍、ロシア軍、イギリス軍などなどどれを理想とする軍隊なのかは一向に論じない。今の自衛隊の人材がお粗末ならば、いつまで待っても憲法改正にはつながらないだろう。理想論と現実論が交差し、若者らしい理想論を追求して現実につなげるステップが欲しい。もう少し長く自衛隊に勤務し、自衛隊の本質を内部からしっかり見て欲しかったと思う。そういう意味では惜しい人材ではある。三島由紀夫のいう防衛論とは本質的に異なっていると思う。かく言う私は今年82歳になる防大卒の自衛官OBである。

Posted by ブクログ

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