孤独を抱きしめて 下重暁子の言葉

下重暁子(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2022/03/14
• JAN: 9784299027733

商品レビュー

2024/01/29

下重暁子さんの出版物やインタビューからピックアップした「下重暁子の言葉100選」である。

下重さんの凛とした言葉の数々。清々しくもありちょっと反論したくなるものも。

まえがきにかえてでは〝自分の声を聞き生き延びるコツを身につけた〟とあり
続けて16世紀スペインの詩人サン・ファン・デ・ラ・クルス「孤独な鳥の条件」という詩が綴られる
1孤独な鳥は高く高く飛ぶ。
2孤独な鳥は仲間を求めない同類さえ求めない。
3孤独な鳥は口ばしを天空に向ける。
4孤独な鳥は決まった色を持たない。
5孤独な鳥は静かに歌う。
この詩の持つ雰囲気が下重さんと重なる…そんな気持ちを胸に読みはじめました。

特に感銘を受けた部分は

✴︎自分の人生は自分で引き受ける。その潔さがないといけませんね。

引き受けるという言い方…しかも自分をというのです。下重さんじゃなきゃこんなこと言わないでしょう。

✴︎よく思われたいとか、仲間に入りたいと頑張るのは疲れることですから、それなら1人で本を読んだり、音楽を聴いたりして、心を遊ばせる時間を持つ方がずっといいと思うんですね。

答えが出ない、抱えたままの宿題が詰んできた、そんな時は余計に本に向き合うんですが、それで良かったのかなぁと背中を押してもらった気がします。

私とは重なるものがないまま急接近した下重暁子さんに、誰にも感じだことがない魅力がジワジワきているそんな存在です。

2023/04/04

過去の著者の発言をまとめた名言集の趣。

団体行動で、和を乱さないことが良しとされる日本では、孤独は、ネガティブなイメージで考えられがちだが、群れから離れて生きるには、その人の強さが問われるように思った。

精神的に自立している筆者の潔い言葉に清々しさを感じた。

2022/10/25

80歳を過ぎてなお文筆活動を続けている彼女の、経歴、いや今までの発言をまとめたものと言った方がいいかな。
時には鎧を着て、自分の思いを貫いて生きてきた人の、変化も含め、凄い男前な意見や実行力に感じいりました。