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リスクを生きる 朝日新書856
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2022/03/11 |
| JAN | 9784022951656 |
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リスクを生きる
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
あえて言いますが「また同じことが書いてあります」。 基本的に内田さんも岩田さんも以前どこかでおっしゃっていたことを繰り返し語られています。 違うのは取り上げられている事象の方。 でもそれは当たり前のことではないでしょうか。 ある人の考えは様々にバージョンアップされたり、改変され...
あえて言いますが「また同じことが書いてあります」。 基本的に内田さんも岩田さんも以前どこかでおっしゃっていたことを繰り返し語られています。 違うのは取り上げられている事象の方。 でもそれは当たり前のことではないでしょうか。 ある人の考えは様々にバージョンアップされたり、改変されたり、脇道へそれたりとするでしょうが、その本質的な部分で大きく変わることは(あまり)ないと思います(むしろ本質的な部分がころころ変わる人は信用できないでしょう、きっと)。 一方で現実は目まぐるしく変化する。今回主要なテーマである「コロナ禍」は、現実がいとも容易く一変するということを残酷なほど分かりやすく僕らに突きつけるものでした。 さて、内田さんの意見について「いつも同じでつまらない」という人がいますが、これはだからある意味当然です。まあそんなものだろうな、と。 でもだから読む価値がないかと言うとたぶんそうでもない。それが「正解」ではないにしろ(本書でもある通りたぶん「正解」って現実的にはほとんど「ない」のだと思います)、何か本質的なものを言い当てている言説(それはたぶんいっぱいあるのでしょう)、何度読んでも新しい気づきを与えてくれると思います。 少なくとも今回も僕は二人の対談をワクワクしながら一気読みしました。 反対に内田さんの言っていることは最近よく分からないとか、最近の考えには賛同できないという方もちょくちょく(僕の周りには)います。 でもこれもある意味当然。内田さんご自身が断われている通り、内田さんはさまざまな「予言」や「仮説」を提示されます。その「予言」や「仮説」すべてに賛同できるなんて可能性はまずありませんし、もし内田さんの言っていることすべてに「なるほど!」とうなずいているのなら、それはたぶん内田さんや岩田さんが考えておられる「知性」の在り方とはほど遠いものであるような気がします。 個人的に今回刺さったのは内田さんもあとがきで触れられている、岩田さんの「医者は往生際が悪いんです」という言葉。 僕も教育に携わるもののはしくれとして「教育者は往生際が悪いんです」と言ってみたい。 それは裏を返せば、もう半ば諦めてしまっている自分がいるということなのですが。 少なくとも本書を読んで、もう一回、少しくらい足掻いてみようかなという心持ちにはなれたように思います。
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『リスクを生きる』 内田樹 岩田健太郎 朝日新書 2022年 思想家の内田樹さんと医師で感染症専門家の岩田健太郎さんの対談本である。 主なテーマとしてはコロナを題材とした、不条理な世界を生き抜くためには?といったところだろうか。 目次を確認すると、3章構成であり 1章 感染症が衝く社会の急所 2章 査定といじめの相似構造 3章 不条理を生きる というような感じである。 個人的には2章が面白かった。 2章の内容は今日本社会ではランク付けが蔓延しており、それの影響で様々な社会の歪みが生じているといったところだ。 このランク付けいわゆる査定的な態度は人に何をもたらすか。それは「いやな人間になる」といったことだ。 どういうことかというと、査定をする人間はどうしても人を批評的にみる必要性が出てくる。しかし、人を批評的にみるということは人の細かいところを突くということであり、微細なアラを探すということになるため、どうしても雰囲気は悪くなる。 集団の雰囲気を悪くすることはパフォーマンスを下げることにつながるため、そこでまたなぜこんなにもウチはパフォーマンスが低いのかという査定的な態度を取ることにつながる。いわば悪循環をもたらすのだ。 この問題が顕在化したのは内田さんによると、91年の大学設置基準の大綱化以降だそうだ。 この年代により、大学数の需要と供給があわなくなり、大学を減らす必要が出てきた、しかし、日本ではこの時期まで大学を増やすことはあれど、減らすというロジックはもっていなかった。そのため行政はこの仕事をマーケットに丸投げしたのである。 つまりビジネス文脈でどの大学を減らすのかを決めようと考えたのだ。そうすると、どうしても客観的な査定基準をあらかじめ開示しておく必要が出てくる。その一つが「グローバル化」であるとかいてある。 そしてこの後には、いじめの問題は教師の子どもを対する考え方が一つの原因であるといったようなことであったり、管理業務を最小化することにより、成員一人一人が自分の頭で考えそれが結果的に集団が強くなる路であるといったようなことが書いてある。
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対談を書籍化したものなので、すらすらと読み進められるけど内容は深くて、日本人の行動様式とか、人間が集団になったときの振る舞いとか、いろいろ考えさせられた。 特に合気道の教えの文脈で、「他人の技をいくら批判してもうまくならない。だから他人の技を批判してはならない」という話は、何にで...
対談を書籍化したものなので、すらすらと読み進められるけど内容は深くて、日本人の行動様式とか、人間が集団になったときの振る舞いとか、いろいろ考えさせられた。 特に合気道の教えの文脈で、「他人の技をいくら批判してもうまくならない。だから他人の技を批判してはならない」という話は、何にでも当てはまるなと納得したので、肝に銘じようと思った。
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