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ユ・ウォン
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ユ・ウォン

ぺク・オニュ(著者), 吉原育子(訳者)

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ユ・ウォン

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2022/03/10
JAN 9784396636210

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商品レビュー

3.7

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2024/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ユ・ウォン」は主人公である高校2年生の女の子の名前。 12年前の火災事故の奇跡の生存者として 誰もが知ってる有名人。 12年前、保育園にユウォンを迎えに行ったあと一緒にお昼寝をしていた高校生の姉とウォン。ところが上の階の12階に住むおじいさんがベランダで吸っていたタバコの燃え殻が、11階のユウォンの家のベランダに落ちて火種となり火災が発生。 気付いた時には逃げ場もなく、姉は炎に包まれながらも幼い妹を助けるために布団でぐるぐる巻きにして11階のベランダから落としたあと、亡くなってしまう。 そしてマンションの11階から落下する布団の固まりを全身で受け止めた40代のおじさん。 トラック運転手だったおじさんは布団の衝撃で脳震盪で意識を失い、手足も骨折。職を失い1年以上リハビリを余儀なくされるも後遺症が残って障害者となってしまう。 しかしおじさんは、少女の命を救った奇蹟のヒーローとして一躍有名になり、人々から多額の寄付金を受け取った上に命の恩人としてウォンの両親に金の無心をし続けている。 このおじさんが、ものすごーく嫌な感じ! ひどい悪人ではない、むしろ善人なんだけど、計画性のない生活ぶりや口先だけのちゃらんぽらんな性格で何をやっても長続きしない、だけど世間では英雄扱いされていて、ウォンの両親は娘の恩人のおじさんにお金を渡したりご飯を食べさせるために休みなく働いているという悪循環。 ウォンは自分を助けるために犠牲になった姉と、自分のせいで障害を負ったおじさんに、負い目と苛立ちを感じながら生きている。 また、周囲から寄せられる同情は逆に彼女を追い詰め、誰にも本音も言えず、真の友人もつくれずに、孤独を選んで生きている。 そんなウォンが初めて心許せる相手と出会った違うクラスのスヒョン。 ストレートな物言いをし、はっきりした性格のスヒョンはいつしかかけがえのない、理解者と呼べるような友だちとなる。 んだけどーーーーー! 実はスヒョンはウォンが心の奥底で殺したいとまで思っているおじさんの娘だった。 はぁ〜っ、韓国ドラマあるある〜〜 でも、決してドロドロ物語ではなく スヒョンと父親(おじさん)との関係も複雑で…。 後半はウォンとスヒョン、そしてスヒョンの弟ジョンヒョン3人の成長物語にもなっていて、それがすごく清々しくて、なんか泣けた。青春バンザイ! 大きな事件があると、残された人を気の毒に思い同情してしまうことも多いと思うけど、 残された人は、生き残ったことへの罪悪感や自己嫌悪、葛藤やいろんな矛盾を抱えて生きているんだなぁ、としみじみ痛感。 なぐさめようと思ってかけた言葉が逆に傷つけることもある。 言葉に無神経な人にならないように気をつけたいと思った。 いやぁ〜、すごく好きな小説でした!

Posted by ブクログ

2023/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暗黙のルールに触れたような作品。 「この状況に於いてどうすべきかは実質選択の余地はない」話を人生というスケールで描かれている。 善意の押し付けなど恩返しを誘導させることは現実にもある。 生きてるだけで常にそんなことを考えさせられるのは辛い。 両親やシナ姉さんはウォンを好きでいるようで、そこを通して姉を見る。 見返りを求めない間柄でもウォンを見ていない。 慎んで生きてなくてはいけないウォンであるべきだと強制されている。 つまりそれはウォンではない。おじさんに落下したあの日にウォンは死んでいる。 そんな中、自分の中の姉や事故を抜きにして、感情を表していくシーンはとても良かった。 悪い風にも見えるけど、これから新しく人生が始まりそうで清々しいと感じた。

Posted by ブクログ

2023/02/08

命を救ってくれた姉と、叔父。 ありがたいけど、苦しい存在。 結構ヘビーな話。 最後は決してハッピーな終わり方ではない。 こういう関係で利益なしに 善意だけで絡むのは難しい。

Posted by ブクログ

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