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卒業タイムリミット 双葉文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 双葉社 |
| 発売年月日 | 2022/03/10 |
| JAN | 9784575525502 |

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商品レビュー
3.8
33件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
爽快感のある読後感!4.2 あらすじから面白そうだったが案の定。 生徒たちからの人望も熱い人気教師の水口が拉致監禁されるミステリーで、その鍵を握るのが水口、はたまたお互いに関係の薄い4人の男女。 なぜ、がたくさん詰まった青春ミステリで大変面白く読ませてもらいました。 告白カードなる独自のアイデアが現実的ではなく、どうしてそんなものに誰にも話せないような心根の告白を書くの?とは思ったが、その懸念を払拭するストーリーで心地よかった。 犯人と動機を予想しながら読んではいるものの、これは全く当たらなかった。 容疑者になった候補や被害者に向けての憎悪で集められた3人と、教師全体を恨むーー理事長の隠し子の可能性の高い黒川が良い塩梅に隠されていて、読む手が止まらなかった。 最後に黒川がお母さんを許す場面で、自分がお母さんから生まれた、とのニュアンスのセリフがやられたと思った。すごい。 黒川の告白カードと思わせておいてのミスリードも無事ひっかかったので、やられた〜となった。 オススメしたい小説。
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やっぱりどういった書き方がされているかが気になって考えながら読んでいた。で、王道というか、保守派というか、そういったふうな書き手の印象を受けたのだけれど、そういった書き方でシンプルに実力をつけていこうとした時期に書いたのかな、とも思いながら読み進めていった。やがて気づいたのは、こ...
やっぱりどういった書き方がされているかが気になって考えながら読んでいた。で、王道というか、保守派というか、そういったふうな書き手の印象を受けたのだけれど、そういった書き方でシンプルに実力をつけていこうとした時期に書いたのかな、とも思いながら読み進めていった。やがて気づいたのは、この書き方は書き手による「エンタメ的親切」なのだということ。 横に流れていくスピードが速く、ページはどんどん消化されていく。わかりやすい言葉を用いて、簡便な文章で語られるミステリ。どういった人たちが本書を手に取るかというターゲット層がしっかり把握されていて、そこに作家の力が凝集されているふうだった。 淡々とした筆致でも、クライマックスではぐっと心をつかまれ、ほろほろとさせられるところもあった。描かれているキャラクターたちの、人間としての熱さ、枠いっぱいまで広がった気持ち、そこに読み手の心理が繋がるからなのかもしれない。感動は、文章術の所産でもあるけれど、その文章が意味しているところの中身にもっと注目するべきなのだ。キャラクターたちに、しっかりと「人間」を感じたとき、感動が生まれている。紙の上の文字から「人間」を感じさせるには、言語化力や文章術がもちろん必要なのだけれども、それ以前、言語化の根源にあるまだ言葉を与えられず分節化されていなくて深いところに漂っているようなものをどのくらい心の眼で視認できているかが大切なのかもしれない。そういってふだん、意識化できるかできないかみたいな気持ちを紙の上の文字を読むという客観的な体験を読者にしてもらうことで、読者は「あっ!」と良い意味で不意を突かれ、揺さぶられるのだろう。 主人公黒川と、荻生田、澪、あやねとの即席でできた4人の仲間たちの謎解き青春は楽しかった。また、黒川を助ける新米教師・伊藤のキャラクターは、最後まで読んでみると、なかなかの微笑ましいタイプの人物で好きになった。 どこまでリアリティを小説に持ち込むか、という点を僕は考えがちだ。本作はところどころ、フィクション性が強いというか、文字ならではと感じられるセリフ回しがあった。それはそれで、「いっとき、世間や社会から離れていられる読書体験」としての効果のある技巧であるとも考えることができる。わずらわしい日常から離れられる時間は貴重だ。小難しくなく、作品世界に没入することでリフレッシュすることを小説作品を選ぶ意味として上位に置く人には相性が良さそうだと思った。またそのうち、辻堂ゆめさんの作品を手に取ってみよう。
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事件の真相を追う4人に魅力があって、展開に引き込まれました。ある仕掛けにすっかり騙されましたが、予想もしなかったので清々しさを感じます。辻堂ゆめさんの小説は初めて読みましたが、これを機にハマるかも。次は『あの日の交換日記』を読みます。
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