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暴力と紛争の“集団心理" いがみ合う世界への社会心理学からのアプローチ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ちとせプレス/トランスビュー |
発売年月日 | 2022/03/04 |
JAN | 9784908736247 |
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暴力と紛争の“集団心理"
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暴力と紛争の“集団心理"
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Eテレ『100分de名著』でル・ボン『群衆心理』に興味を持ってテキストと原著を読み、近年の集団についての研究としてこの本に辿り着いた。 これまで私が持っていた「集団」に対する恐怖・忌避の感情は、その「集団」が持つ規範が解せなかったり違和感があったりすることから来るものかな、と思った。 タイトルでは「暴力と紛争の」とついているけど集団自体は悪い面だけでなく、よい面もある。集団の行動を方向付けるのは、その集団が持つ規範、空気。その規範が反社会的なものであるか、向社会的なものであるかによって、行動が変わる。 集団内に向社会的な規範を醸成することがもしできるのなら、いろいろなことが好転するかもしれない。 コミット型集団モードは、愛国心やナショナリズムに代表されるもの。 生存戦略型集団モードは、「名誉の文化」や「村八分回避」に代表されるもの。
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社会学を学んでみたくなりました。 私も含め、人間に「個」というものは存在するんでしょうか? ただ集団から外れるのが恐ろしくて仕方がない生き物に思います。
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シェリフの洞窟実験はジュディス・リッチ・ハリスの『子育ての大誤解』で知り、エリオットの「青い目・茶色い目」実験もネットで紹介されていた動画を見て「人間は集団に分けられるとその分け方がどんなに無根拠でも集団間に差異を見出し、差異を広げようとする」・・と理解していたが、本書はさらにそ...
シェリフの洞窟実験はジュディス・リッチ・ハリスの『子育ての大誤解』で知り、エリオットの「青い目・茶色い目」実験もネットで紹介されていた動画を見て「人間は集団に分けられるとその分け方がどんなに無根拠でも集団間に差異を見出し、差異を広げようとする」・・と理解していたが、本書はさらにそこから先の新しい知見が書いてあった。 「集団に分かれただけでお互いに攻撃的・暴力的になるわけではない」 「集団間で攻撃的・暴力的になるのは、相手を脅威だと対立を煽り、暴力を肯定する集団規範が存在する場合」 といった内容。 攻撃的・暴力的な対立の解消に、共通の上位アイデンティティを認識させるとよいが、マイノリティとマジョリティの関係がある場合は同化・無意識の不平等無視につながるのであまりよくない。そういうときは二重アイデンティティを意識させるのがいい。など。 男児(グループ)を暴力的に育たせないためにはどうしたらいいか?の目線で役に立つ。 とりあえず「暴力はいけない」の集団規範を生み出さないといけない。
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