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性的人身取引 現代奴隷制というビジネスの内側 世界人権問題叢書108
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性的人身取引 現代奴隷制というビジネスの内側 世界人権問題叢書108

シドハース・カーラ(著者), 山岡万里子(訳者)

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性的人身取引 現代奴隷制というビジネスの内側 世界人権問題叢書108

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 明石書店
発売年月日 2022/03/06
JAN 9784750353449

性的人身取引

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商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2024/09/12

本書にも出てくるタイのカオサン通りは刺激的な街として有名だ。これだけじゃなくて、フィリピンなんかも有名。これらの国では格安で性を買える。格安で買えるからこそ日本人男性が向かうのだろう。 格安で提供されているこの性はどこから来たのか。この本は、その性の中でも脅迫、詐称などによって...

本書にも出てくるタイのカオサン通りは刺激的な街として有名だ。これだけじゃなくて、フィリピンなんかも有名。これらの国では格安で性を買える。格安で買えるからこそ日本人男性が向かうのだろう。 格安で提供されているこの性はどこから来たのか。この本は、その性の中でも脅迫、詐称などによって強制的に性産業で働かされている女性達にフォーカスしている。 筆者の正義感の溢れる主観的なルポである一方、需要者に対してアプローチしても無駄で、経済コストを釣り上げることで需給を締めていくという精緻な分析による明解な結論を出している。感情に訴える序盤〜中盤、理論武装する終盤、とてもよく練られた構成だと感じた。 前半の感情に訴えるパートは読んでてきつい。同じ世界とは思いたくない気持ちが湧く。今なお紛争がある訳だが、それにより更なる被害者が生まれていると考えると、いたたまれない気持ちになる。

Posted by ブクログ

2024/04/09

性的人身取引は、グローバル資本主義が進む中で発生した。その背景には貧困の加速、貧者の経済の衰退がある。貧困国・地域においては、性差別が根付いており(偏見、教育・雇用格差、女性への暴力の恒常化)、とくに少数民族が社会の本流から切り離されるがために公民権を奪われ、奴隷のターゲットとな...

性的人身取引は、グローバル資本主義が進む中で発生した。その背景には貧困の加速、貧者の経済の衰退がある。貧困国・地域においては、性差別が根付いており(偏見、教育・雇用格差、女性への暴力の恒常化)、とくに少数民族が社会の本流から切り離されるがために公民権を奪われ、奴隷のターゲットとなる。貧困ゆえに、奴隷となった人びとの家族は、送金を頼りにしていることも真実である。また、難民の流入が奴隷制の地盤を作っている(p. 229)。 性奴隷の獲得においては、求人や留学広告による騙し、家族による売渡、誘拐、誘惑(ロマンス詐欺)、元性奴隷による勧誘といった手段が用いられる。奴隷となった人びとはたとえ怪しいと感じていても、家庭内暴力(殴打、強姦、精神的虐待)、性暴力や極度の貧困から国を出ることに必死である。彼らは「自分たちに悪いことは起こらないだろう」p. 180という期待を持つが、人身取引の後は死に至らしめるほどの暴力、飢え、監禁、薬物投与や強制的な飲酒によって性奴隷・物乞いとなることや、強制労働を強いられる。逃げ出そうとすれば奴隷自身が負わされた借金額を増大され、拷問を受けるだけでなく、家族への報復を暗示される。脱走した奴隷が見せしめに殺されることもある。故郷から遠く離れた場所であれば、金銭もパスポートもないため(すべてを取り上げられるが、借金は利子をつけて加算される)に、収監や強制退去のリスクを負うことになる。かりに逃げることができても、人身取引業者に見つかる不安から職探しもできず、怯えて暮らしている。加えて救出されても、被害者は奴隷になる前の極度の貧困に逆戻りするに過ぎない。性差別が根付く地域においては、救出された被害者が性病にかかっていると恥として扱われる。ナイジェリア人被害者は「儀式」によって、口外すると災いが降りかかるよう約束されるために、証言することが非常に困難。 警察権力は賃金の低さゆえに賄賂を受け取り、性搾取に目をつむる。平和維持部隊の兵士や外国人労働者たちの需要を満たしている(旧ユーゴ)。ある国で告訴されても、身柄引き渡し条約がないために国外逃亡されてしまう。「物乞いに金を恵むという行為は道徳的な寛容の表れであるため、道徳的な訴えが効く。それに対して売春は自分本位で堕落した行為なので、道徳的な訴えはあまり効果が無い」(p. 237) →筆者の訴えは、良心に訴えるだけでは解決しないことのための法整備。性奴隷の流れを検挙して止めてもキリがないため、性奴隷産業の利益よりもリスクを高めることを提唱している。

Posted by ブクログ

2022/09/12

シリーズの1冊である。あとがきにもあるように、日本では取材をしていない。代わりにアジアではタイの取材やミャンマーやインドなどである。ヨーロッパについてはイタリアでの取材が主であり、マフィア経由で街娼がいるという10年前の取材のことがあるが、現在は変化しているであろうか?  旧ソビ...

シリーズの1冊である。あとがきにもあるように、日本では取材をしていない。代わりにアジアではタイの取材やミャンマーやインドなどである。ヨーロッパについてはイタリアでの取材が主であり、マフィア経由で街娼がいるという10年前の取材のことがあるが、現在は変化しているであろうか?  旧ソビエトでのアルバニアのことも多少は書かれている。 イタリアでの日本人が街娼ということでは実際は中国人であったということの深堀はない。

Posted by ブクログ

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