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白虎消失 高松塚壁画劣化の真相
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新泉社 |
発売年月日 | 2022/03/01 |
JAN | 9784787721167 |
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白虎消失
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
壁画劣化の戦犯のひとり、林温氏がいまは慶應義塾大学の名誉教授になってたりするのを見るとモヤモヤする。貧乏くじ引いちゃったくらいにしか思ってないのかな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の新刊コーナーで何となく手に取った1冊。 細切れの時間の中で読んだので理解は浅い。また読み直したいし、作中に登場する左野勝司さんの事をもっと知りたい。 私にとって高松塚古墳といえばその壁画の美しさや史跡としての重要性よりも「だからお役所はダメだ」と糾弾するマスコミのスタンスや「縦割り行政」という言葉が印象的な古墳。この本を手に取ったのも「そういえばそんな騒動もあったな」くらいの興味から。 タイトルは「白虎消失」でありつつ、作中に高松塚古墳の白虎はさほど登場しない。著作権等の都合で使える写真が無かったのかも知れないけれど、作者が当時執筆した記事や作中に掲載されている写真を見ると、そもそも飛鳥美人の劣化の方が気がかりでより詳しく描写しているように感じる。 あとがきにも、やはり自分にとっての国宝は高松塚であり飛鳥美人である。とあって、なぜタイトルに飛鳥美人を使わず「白虎消失」としたのか、その経緯を知りたいと思った。もちろん「飛鳥美人消失」より「白虎消失」の方がゴロも良いし、絵そのものが「消失しそう」なのは白虎や玄武ではあるけれど・・・作者が最も心を奪われその劣化に心を痛めてるのは「飛鳥美人」では無いのかな。 あるいはこのご時世で本のタイトルに「美人」という表現を使うのは難しかったのかもしれないけど、タイトルに込められた作者の意図を知る機会がいつかあったら良いなと思う。 発見当時の熱量を知らず、劣化報道だけを見聞きした自分にとって「行政の無能さ」だけが印象に残っていたけれど、高松塚が当時の日本にもたらしたブームや、その保存に尽力した人達の努力を知る事ができたのは、良い機会だったと思う。 文化財とは何なのか、私は深く考えた事が無かったし、話題の博物館に足を運ぶ事はあっても、実はあまり興味が無い自分に気づいてすらいなかった。 エピローグの「文化財はだれのもの」で語られる『文化財とは、過去の人類が歩んできた道であり、今の自分達が何者なのかを知る手がかりである。』という言葉や『時間の経過』にどう向き合うのかという考え方に目から鱗が落ちたように感じた。全く意識した事がない視点だった。 私は文化財に興味が無いというより、文化財に触れた時に、その深め方がわからないまま今に至ってしまったとも思える。 この本は、私にとって高松塚の印象をすっかり変え、文化財とは何なのかを考える入り口に立たせてくれた貴重な出会い。 長年にわたる取材の記録や、貴重な見識をこうして読みやくまとめて世に出してくれた著者に尊敬と感謝を感じます。
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