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くらべる!決算書図鑑 比較でわかる同業他社の意外な戦略&儲けのしくみ
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くらべる!決算書図鑑 比較でわかる同業他社の意外な戦略&儲けのしくみ

田中道昭(監修)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2022/02/24
JAN 9784299025654

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2023/12/04

決算書の指標でわかるのは、収益性と安定性。 収益性について、ROAからわかることは、企業が保有している資産をどれだけ上手に活用して利益を出しているかということ。ROEはさらに株主から受け取ったお金をどれだけ上手に使って利益を出しているかと言う指標。自己資本とは、株主から集めた資...

決算書の指標でわかるのは、収益性と安定性。 収益性について、ROAからわかることは、企業が保有している資産をどれだけ上手に活用して利益を出しているかということ。ROEはさらに株主から受け取ったお金をどれだけ上手に使って利益を出しているかと言う指標。自己資本とは、株主から集めた資金のことで返さなくても良いお金。安定性について、自己資本比率、流動比率、固定比率固定、長期適合率。 こういう説明をしてから、それぞれの業界における決算書の指標比較をしていく。この本は、①デザインが分かりやすいので、自分でパワーポイントを作る時の参考になる②財務、経理担当じゃなくても理解し易い③業界研究にもなる、という三点において特に秀逸。 中国の電気自動車はBYD、五菱汽車に加え、ニーオ、リー・オート、シャオペンのスタートアップ3社が台頭。2020年9月、テスラはリチウムイオン電池を自社で製造することを発表。 キーエンスはオムロンに比べてファブレスのビジネスモデルで業績向上。ヤマト運輸やスシローのフード&ライフカンパニーはDXが奏功。キャノンはコロナ禍によりオフィス部門が苦戦。富士フイルムは医療分野が優勢。朝日新聞は専売店の売り上げを気にしてデジタルにシフトできず、ネット時代売り上げを減らした、など。 後半はROAマップ多めで単調になるが、勉強になるし、気軽さのある参考書でした。

Posted by ブクログ

2022/07/26

決算書は比較することに意味がある。会社を評価するのにはその儲けの仕組みを理解することが大事。 本業と非本業、サッポロホールディングスのセグメントは本業の酒、食品飲料ともに営業利益は大きくマイナスだが、それを不動産収入で大分カバーしてる。松竹も映像・演劇ともに営業損失だが、不動産で...

決算書は比較することに意味がある。会社を評価するのにはその儲けの仕組みを理解することが大事。 本業と非本業、サッポロホールディングスのセグメントは本業の酒、食品飲料ともに営業利益は大きくマイナスだが、それを不動産収入で大分カバーしてる。松竹も映像・演劇ともに営業損失だが、不動産で相当相殺できている。こんな会社は仮に黒字でも投資はしたくないものだ。 AppleとMicrosoft。ApplepはiPhoneが売り上げの半分以上。そして日本の製造業平均だと営業利益は5%未満だが、Appleは30%でずば抜けている。いかにiPhoneが利益をぼったくっているかが解る。別の本の感想でも書いたが、iPhoneは機器の性能と価格が全く見あっていないと思う。iPhoneがここまで評価されているのはお膝元の米国以外では日本くらいであり、Appleの利益の多くは日本からもたらされている。この様な状況は早晩是正されると昔から考えていたから、Apple株など見向きもしなかったが、上昇し続けており、私の見立ては完全に誤りだったのだが、今後もAppleはその製品も含めて買うことは無いだろう。 対してMicrosoftはIT企業のなかでは出遅れていたが、収益構造がきれいにビジネス向けIT・個人向けIT・クラウドサービスと1/3ずつになっており美しい。こちらの方が期待が持てるのではないだろうか。 テスラとトヨタ。テスラの過大評価(売上3兆で時価総額100兆)も最近ではようやく低下してきたようだが、トヨタの戦略もどうかと思う。売上の20%が電動車というが、其の殆どがハイブリッド車。ハイブリッドは動力が複雑で車体も重くなり、実に非効率=環境に厳しい。EVは中国が台頭してきたし、両社とも投資に値しない。 半導体ではエヌビディアVSルネサス。エヌビディアの期待は自動運転。テスラとトヨタはもちろん、ベンツやBMW等と提携。昨今マイニングの需要は減少しているが、元々仮想通貨なんぞには一ミリも期待していない。ルネサスはかつて車載半導体で世界トップだったが、現在は3位。日の丸半導体はかつて圧倒的なシェアだったが、今では10%。これからますます半導体社会になると思うが、生き残れるのだろうか。 丸井と三越伊勢丹。丸井の売上高の60%以上がフィンテック事業。エポスカードの会員数は700万人超。これがコロナ下で黒字を維持できた要因。 後半の国内業種別比較は、もう10年以上国内株式は購入対象外であり余り面白くはなかったが、日本株投資家や就活生は必読。

Posted by ブクログ

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