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宝ヶ池の沈まぬ亀 ある映画作家の日記 2016-2020
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | boid/JRC |
発売年月日 | 2022/02/13 |
JAN | 9784991239106 |
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宝ヶ池の沈まぬ亀
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
「おかげさまで生きています」という言葉で結ばれるこの本、最後に胸がきゅうっとなります。 青山さんの日常が、その精緻な文章で静かに淡々と紡がれてれいきます。 次々と人が死んでいきます。仕事仲間、尊敬する監督、役者。同級生、生徒。猫。それでも淡々と過ぎていく日々。 webで追いかけて...
「おかげさまで生きています」という言葉で結ばれるこの本、最後に胸がきゅうっとなります。 青山さんの日常が、その精緻な文章で静かに淡々と紡がれてれいきます。 次々と人が死んでいきます。仕事仲間、尊敬する監督、役者。同級生、生徒。猫。それでも淡々と過ぎていく日々。 webで追いかけていた記事が書籍化されました。同じ文章でも、書籍とwebではだいぶ印象が違います。どっちが優れているとかではなく。スクロールするwebと頁を捲る書籍。圧倒的に静かな書籍。下世話な広告とかに埋め尽くされた画面からは、情報は伝えられても情緒は届けられないよね。 遺作とも言える「榎本武揚」完全版。残された子達というか、人達で、板にあげることを考えた方がいいんじゃないかな。
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実に他人の訃報に鋭敏に反応しているな、と思った。梶井基次郎の小説の登場人物たちを思わせる鋭敏な感受性を、世界に向けてさまざまな事象に率直に(時に「率直すぎる」と思わせる危うさを以て)切り込んでいる。これが青山真治という人の衒いのない生の姿/生の声なのだろうなと思った。病を乗り越え...
実に他人の訃報に鋭敏に反応しているな、と思った。梶井基次郎の小説の登場人物たちを思わせる鋭敏な感受性を、世界に向けてさまざまな事象に率直に(時に「率直すぎる」と思わせる危うさを以て)切り込んでいる。これが青山真治という人の衒いのない生の姿/生の声なのだろうなと思った。病を乗り越え、映画や音楽やドラマ、ニュースなどに触れて貪欲に吸収しようとしている。私自身、青山真治のこの年齢と同じ年になったらここまで貪欲でいられるだろうか。そう思うと彼の批評眼に敬服させられざるをえない。実にすさまじい日記である、と感服した
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