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スピノザ 人間の自由の哲学 講談社現代新書2652
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2022/02/16 |
| JAN | 9784065273241 |
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スピノザ 人間の自由の哲学
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
新書にしては大部であるが、スピノザの生涯と時代についてかなりのページ数を割いており、この部分はライトな読み物といった感じで読みやすく、かつ興味深い。高潔な人柄を伝える伝記的な記述や引用される書簡は本書の大きな魅力である。思想の面で主に扱われているのは『神学・政治論』『エチカ』『政...
新書にしては大部であるが、スピノザの生涯と時代についてかなりのページ数を割いており、この部分はライトな読み物といった感じで読みやすく、かつ興味深い。高潔な人柄を伝える伝記的な記述や引用される書簡は本書の大きな魅力である。思想の面で主に扱われているのは『神学・政治論』『エチカ』『政治論』の三冊である。およその配分は、生涯と時代が40%、『神学・政治論』20%、『エチカ』30%、『政治論』10%である。 特に『エチカ』の解説は同じ講談社現代新書から出ている上野修『スピノザの世界』の方が詳細だと感じた。しかし、それでも本書で新鮮であったのは、『エチカ』への『運命論』だという批判に対して、「これはあくまですでに起きてしまっていることに対しての主張であって、未来は産出されるまでは分からない」と反論している箇所である。確かに著者の指摘のとおり、『エチカ』の記述をよく読むと、それ自身に即して『運命論』という批判を退けることは可能だと思った。それはつまり、有限な人間にとっては、未来は我々の能動的な活動を含む因果のプロセスを経て初めて産出されるものであり、あらかじめ外部から押し付けられた運命ではないということだろう。 『ものごとは、それが生み出されたのとは別のどのような仕方でも順序でも、神から生み出されえなかった。(『エチカ』第一部定理三三)』 また著者の解説で見事だと思ったのは、人間が最初に出会うのは必ず『十全でない観念』であるから、その時点では否応なく『受動』であると前提したうえで、『能動』=『自由』に転換する方法を二パターンに整理している点である。(1)事後的に『十全でない観念』を、『理性』の認識によって『十全な観念』に組みなおし、『感情』を整理する方法。(2)『直観の知』によって『あらゆるものは神のうちにあり、神を通して考えられる』という根本原理から直接的に『十全な観念』に到達する方法。 本書に物足りなく思うのは、著者が『ここに触れなくてもスピノザの思想の大枠を説明することはできますので、初心者向けの概説書としての性格を考慮し、混乱を避けるためあえて手を出さないことに決めました』と明言している『精神の永遠性』に関する説明である。この部分は著者の指摘のとおり難しい話題であるが、だからこそ専門家の意見が聞きたかった。
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スピノザにとってネックになるのは自由意志を認めない点であると思う。私が今まで読んできた本もそうだし、この本でもやはりしっくりこない。「自由意志を認めなくても問題ない」という結論ありきで、そちらの方向にしか議論を持って行っておらず、そのため端々に無理(そうじゃないケースもあるでしょ...
スピノザにとってネックになるのは自由意志を認めない点であると思う。私が今まで読んできた本もそうだし、この本でもやはりしっくりこない。「自由意志を認めなくても問題ない」という結論ありきで、そちらの方向にしか議論を持って行っておらず、そのため端々に無理(そうじゃないケースもあるでしょ?途中まではいいけど、どうしてその結論に?など)が生じているように見える。
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スピノザの生涯や17世紀オランダの社会背景、デカルトをはじめ関係する人物についての説明が豊富。思想の文脈をたどる上で欠かせないところに手が届いている。
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