本の雑誌 葉わさび深呼吸号(465号 2022-3) 特集 文体は人生である！

本の雑誌編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 本の雑誌社
• 発売年月日: 2022/02/10
• JAN: 9784860115272

商品レビュー

2024/01/08

"「パスティーシュ」とはフランス語で「模倣作品」のことでもともとは美術用語。その語源は「パスタ」と同様であるという。模倣といっても侮るなかれ。
「 真似る」は「学ぶ」と通じていてダ・ヴィンチの「モナリザ」をラファエッロが真似たように古今東西のあらゆるジャンルの天才たちも先人たちの功績を模写して成長してきたのだ。バラエティーな楽しみを詰め込んだ「ゴチャ混ぜ感」のあるパスタ。麺類に着目するとおもちゃ箱をひっくり返したように刺激的なパスティーシュ本の魅力にも近づける。"

上記がパスティーシュ本の説明の引用。
いつか読んだ森見登美彦の走れメロスなど大好きだったなぁと思い出し、他の人のパスティーシュ本も気になってきた。

●そして奇妙な読書だけが残った
コロナ鬱はバ美肉の夢を見るか?
= 大槻ケンヂ
この連載も面白かった。
VTuberは知ってたけど、バ美肉(バーチャル美少女受肉)なんて単語知らなかったぞ…遅れていたのか…
受肉ってなかなか特殊な表現で驚き。
確かに誰でも理想の姿で配信できるなんて素敵だし、独自の文化で面白いことだよなぁと再認識。
VTuberに推しがいたりするわけではないが、盛り上がるのはなんだか嬉しい。

2022/02/24

自身、文体には無頓着な方だと思う。リーダビリティは気にするけど、それって、文体論とは微妙に違う気もするし。でも確かに、読んでいて気持ちいい文章とそうでないものの差は明確に存在するし、人によって、気持ちよく感じる部分が違う、っていうのもあるとは思う。個人的に、文体によって読む対象を選ぶ、って意識がないってことなんだな。なので、特集記事にはそれほど惹かれず。めったくたも、あまり気になる作品に出合えず。寺地10冊も、読んだことない作家で『おっ！』とはなったけど、推薦内容に特に惹かれず。総じてボチボチな本号でした。

2022/02/13

特集：文体は人生である！
昭和軽薄体の椎名誠と嵐山光三郎に振り返りさせているのだが、これはラーメン評論家のアレが昨年昭和軽薄体との類似性を指摘されたからなのだろうか。