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プロが教える キャプティブ自家保険の考え方と活用
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央経済社/中央経済グループパブ |
発売年月日 | 2022/01/29 |
JAN | 9784502414213 |
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プロが教える キャプティブ自家保険の考え方と活用
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
キャプティブに関する入門書。損保講座を受講している際に、キャプティブの参考書がなく、困っていたが、本書があれば万事解決していたと感じる。 特に第一章はリスクマネジメントにおける本質的な議論がなされており、非常に面白い。 リスクマネジメントと言うと真っ先に保険を買えば安心と短絡的に...
キャプティブに関する入門書。損保講座を受講している際に、キャプティブの参考書がなく、困っていたが、本書があれば万事解決していたと感じる。 特に第一章はリスクマネジメントにおける本質的な議論がなされており、非常に面白い。 リスクマネジメントと言うと真っ先に保険を買えば安心と短絡的に考える人が少なくないと考えるが、そもそも保険は合理的に活用することが必要な機能である。保険商品の保険料には、そのリスクに対しての純保険料部分と保険会社側の人件費や代理店手数料等の付加保険料が含まれている。保険商品の購買は、付加保険料部分を支払うことになり、本来的に必要以上のコストをかけて、リスクを外部に移転することを意味する。では、なぜそこまでして保険を買うのかと言えば、発生した場合、財政基盤を揺るがしかねない大きな損害に対して、備えるためである。逆に言えば、財政基盤を揺るがすことがなく、自社にとって予見可能性が高く吸収可能なコストの変動については、保険を買うことは合理的ではない。 保険は入れば安心というものではなく、何をヘッジし、何をヘッジしないのかを適切に切り分けなければ、必然的にコストが高くなり、本当にヘッジしなければならないリスクを十分にヘッジできなくなる。吸収可能なコストを保険料として企業の外部に流出させることは、機会損失でもある。企業は拡大再生産を主目的としたシステムである。運用を前提とした場合、少なくも、今日の資金の価値は未来の資金の価値より高い。実際にロスが発生した場合に、事後に補填可能であったり、吸収できる金額を事前に使用不可にすることは機会損失である。 こうして、リスクマネジメント全体から俯瞰した場合に、自家保有の一形態としてのキャプティブがある。キャプティブの詳しい記述は本書にあたっていただきたいが、理論だけではなく、長年現場でアドバイスや運営をしてきた筆者の記載は信頼できる。
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