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楼閣 アルケミスト双書 闇の西洋絵画史9
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楼閣 アルケミスト双書 闇の西洋絵画史9

山田五郎(著者)

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楼閣 アルケミスト双書 闇の西洋絵画史9

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 創元社
発売年月日 2022/01/01
JAN 9784422701394

楼閣

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商品レビュー

3.4

8件のお客様レビュー

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2025/09/14

小さな本だが、実に見ごたえのある画集だ。オランダではバベルの塔の競作状態だったようだ。ブリューゲル以外もなかなか壮麗だ。 ニューヨークの摩天楼を描いた1920-1930年代のえが実にシュール。 ソロモン宮殿の490mという奥行きが凄い。画家たちにとっては腕の見せ所だったろう。 ア...

小さな本だが、実に見ごたえのある画集だ。オランダではバベルの塔の競作状態だったようだ。ブリューゲル以外もなかなか壮麗だ。 ニューヨークの摩天楼を描いた1920-1930年代のえが実にシュール。 ソロモン宮殿の490mという奥行きが凄い。画家たちにとっては腕の見せ所だったろう。 アルトドウファー「スザンナの水浴」は水浴の部分は小さくて、立派な楼閣の方を描きたかったのだろう。 カルロ・クリヴェッリ「聖エミディウスを伴う受胎告知」遠近法ばりばりの精緻な建物も凄いが、支持棒がついた光輪や精霊の鳩が通る壁の穴という、なんとも変てこな合理性が可笑しい。 ルネサンスの理想都市図の左右対称性や設計図のような遠近法と精緻さは見事。 その理想都市図をずらしたキリコの絵。不気味さと奇妙な郷愁が漂う。 ボス「快楽の園」イタリア・ルネサンスの幾何学調和と対照的な北方ゴシックの有機的混沌。山田五郎はボスをオランダの水木しげると言う。むべなるかな。 アントワーヌ・カロン、ド・ノメの奇想や幻想性が目を惹く。 ポティチーニやロベール、ピラネージ、バーゼンブルーフの廃墟画も壮麗だ。

Posted by ブクログ

2024/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ページ数はそんなに多くないものの、美術の知識が薄い私にはとても興味深い本だった。絵を知るとその時代のことも知れて、勉強になった。 ハンス・ゼーバルト・ベーハム「ダビデの生涯」 ダビデ王が水浴を覗いて人妻を見初め、その夫を激戦地に送って死なせて、賢者に叱られる絵。人でなしだなと思うけど、ちゃんと叱ってくれる賢者がいるのは、ある意味幸せなのかも。 ジョルジョ・デ・キリコ「ある1日の謎」 「左の回廊の強調された遠近法の消失点は、右の塔や箱のそれとは違う位置にあり、鑑賞者の心理を不安にする」と書いてあるけど、「消失点が違う!不安だ!」とは全然思えなかった。私が消失点というものを理解してないからかな……。 ジョバンニ・バッティスタ・ピラネージ『「牢獄」より《(14)ゴシック式アーチ》』 どこを見てもアーチと階段。ここで迷子になったら一生目的地には辿り着けない気がして、見ているだけで疲れる。 モンス・デジデリオ「偶像を破壊するユダのアサ王」 モンス・デジデリオという画家は研究により、ディディエ・バラと、フランソワ・ド・ノメの2人が混同されていたことが判明したそう。これはド・ノメの作品だそうで、教会が崩れ落ちる音が聞こえてきそうなほど迫力があって、ドラマチックな絵だった。 ピクチャレスク 意図せぬ破綻が生む美のこと デペイズマン マグリットが得意としたシュルレアリスムの技法。ありえない組み合わせ。 「おわりに」の文章が印象的だった。日本は木造建築の国だったので、昔の建物が残らないのは仕方ないと思ってたけど、それは誤解だそう。建物の問題は、根深くて難しいなぁと思った。

Posted by ブクログ

2024/05/15

この巻だけ「生き物関連」ではないのは髑髏に対する事項が思い当たらなくてとのこと。 大きな作品が見開きにあると肝心な中央部が綴じ込みで見えない。残念!★三つ オランダの水木しげる:ヒエロニムス・ボス なるほどね。 「おわりに」より 我が国の戦後の建築は、使い捨てが当たり前。木造は...

この巻だけ「生き物関連」ではないのは髑髏に対する事項が思い当たらなくてとのこと。 大きな作品が見開きにあると肝心な中央部が綴じ込みで見えない。残念!★三つ オランダの水木しげる:ヒエロニムス・ボス なるほどね。 「おわりに」より 我が国の戦後の建築は、使い捨てが当たり前。木造は長持ちしないからだとか、仏教の輪廻転生思想の影響だとかいわれますが、それが誤解にすぎないことは世界最古の木造建築、法隆寺が証明しています。地震や火事が多いことも、元通りに再建しない理由にはなりません。 要するに、単に目先の利益で楼閣を使い捨てにしているだけなのです。それが我が国の文化と経済に致命的な不利益をもたらしていることに、そろそろ気づくべきでしょう。

Posted by ブクログ

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