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私の文学渉猟
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 夏葉社/JRC |
発売年月日 | 2022/01/17 |
JAN | 9784904816394 |
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私の文学渉猟
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
2016年に亡くなられた日本近代文学研究者曾根博義さんの評論集。第三章には『日本古書通信』に晩年連載された、古書にまつわる興味深いエピソードが綴られたコラムがまとめておさめられています。どれもなかなか見つけられそうにない本ばかりですが、古書店や図書館でふと巡り出会ったら、ぜひ手に...
2016年に亡くなられた日本近代文学研究者曾根博義さんの評論集。第三章には『日本古書通信』に晩年連載された、古書にまつわる興味深いエピソードが綴られたコラムがまとめておさめられています。どれもなかなか見つけられそうにない本ばかりですが、古書店や図書館でふと巡り出会ったら、ぜひ手に取ってみたいです。伊藤整の『日本文壇史』について書かれた評論『「日本文壇史」の叙述法』にある、「彼らの間に何らかのつながりを見つけ、無数の物語をエピソード風に挟んで叙述して行くこと、それが文壇史を面白い読物にする最大の秘訣だったのだ」(p369)という一文。これは曾根博義さん自身の文章の特徴でもあるなと感じました。
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- ネタバレ
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古本本というジャンルは、けっこう確固たるものがある。しかし、近頃減ってしまったというか、ほとんど接することがなくなってしまった。文学評論というか、文学的エッセイ集というべきか。それだけに懐かしい。懐メロに浸る気分。
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文学研究についてはとんとご無沙汰なので、作家の伝記的研究や作家論が現在どのような状況にあるのか良く知らないが、本書の著者は、巻末の紹介文を見ると、伊藤整を研究していた方らしい。また、文学関係の古書蒐集家でもあったようだ。 そのような著者の、本と文学にまつわる文章を集めて編んだ...
文学研究についてはとんとご無沙汰なので、作家の伝記的研究や作家論が現在どのような状況にあるのか良く知らないが、本書の著者は、巻末の紹介文を見ると、伊藤整を研究していた方らしい。また、文学関係の古書蒐集家でもあったようだ。 そのような著者の、本と文学にまつわる文章を集めて編んだのが本書。 第一章では、それなりの書籍蒐集家であれば誰もが悩むスペースの確保のあるあるを描いた「持つと持たぬと」、雑誌の発売日の探究状況の苦心を語る「雑誌の発売日」(作家の年譜を作る場合に作品の前後関係が問題になる)、昭和30年代の文庫、文学全集、新聞の文芸時評の隆盛と文芸評論の関係を説いた「文芸評論と大衆」などが面白い。 第二章は、昭和5年から6年にかけて発行されていたモダニズム文学誌を追いかけた「雑誌『L'ESPRIT NOUVEAU』第7号の行方」。実物を追い求める苦心と努力がすばらしい。 第三章は、「日本古書通信」に連載された、戦前に刊行された詩集や小説に関する書誌的情報やエピソードを綴ったもの。多くの出版社が今は存続していないことを知ると、戦争の用紙不足があったとは言え、出版の世界の厳しさを改めて思う。 第四章は、伊藤整に関する論考。 「日本文壇史」は何冊か読んだことがあるが、伊藤整は今読まれているのだろうか。
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