韓国カルチャー 隣人の素顔と現在 集英社新書1099B

伊東順子(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2022/01/17
• JAN: 9784087211993

商品レビュー

2023/10/28

韓国に所用あり。少し話題としてカルチャーに触れておこうと思ったが、甘かった。何せ、韓国映画も韓国ドラマも見たことが殆ど無い。だから、向こうの芸能人が分からない。本著はその映画やドラマを切り口にした内容だから、正直着いていけない。映画の話は映画を見た方が良いのだろう。唯一、理解し易かったのは『82年生まれ、キム・ジヨン』の話。これだけは、本で読んだから。

韓国人とは寧ろ日本や韓国以外の国での付き合いがある。お互い歴史観に相違があっても、特に欧米では、第三国への互いのコンプレックスからか同族意識が高まる。どこかで一線を引いているという事かも知れないが、何故かとても大切にしてくれた印象だ。そういう経験からのイメージを、映画により見出せるかは分からない。結局、自分の周囲は、自分の選択により、接する人も変わる。その点は、外国人か日本人かは、あまり関係ない。当然ながら、一概には語れないだろう。

今回の所用では、背伸びしてドラマの話をしてみるのはやめようと思った。自分たちは、目の前の自分たちであり、何も背負わなくて良い。

2023/02/04

家にあり読んだ本。
ドラマの紹介を軸に進むのがかえってわかりにくかったり、全体として要領を得ないとうか、世間話的に進むので話の趣旨が見えにくかった、微妙なところが多かったが、なんとなく韓国社会の雰囲気はつかめてよかった。

以下の部分はしらない世界観もあったので、必要に応じてさらに深く知りたい
　・財閥・富裕層の生活が良くも悪くも社会を牽引し、成功モデルとなっており、
　　憧れと批判の対象となっている。
　・富裕層は庶民とはかけ離れた生活をするが、庶民もそれを追いかけようとしている
　・クリスチャンや軍人が社会に下り、ベトナム戦争の記憶も新しい

著者の語りにはどこかフェミニズム的な空気を感じたが、「82年生まれ、キム・ジヨン」が話題になったことや、姑忌避が強調される点は、逆説的に家父長的文化の根強さを物語っているのかも、とも思った。

箸をつけておかずを取ってあげることが琴線に触れたり、光州事件も最近の話だったりと、社会の変化の速さは社会の中にあるのだろう。

10人に1人が移民であり、海外に韓国社会を作ってるなどは、今後どうなるか気になる。
熾烈な学歴競争は中国社会にも通ずるものを感じた。

2022/10/18

新書なので身構えてたけど、
馴染みのあるドラマを例に韓国文化を説明してくれて、とても面白かった。
読んでいるとドラマのシーンを思い出してきて、またドラマが見たくなる…