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みよさんのたたかいとねがい イタイイタイ病のえほん
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みよさんのたたかいとねがい イタイイタイ病のえほん

金澤敏子(文), 生地京子(絵)

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みよさんのたたかいとねがい イタイイタイ病のえほん

定価 ¥1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 能登印刷出版部
発売年月日 2021/12/20
JAN 9784890107957

みよさんのたたかいとねがい

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2024/02/28
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四大公害病の一つ『イタイイタイ病』について書かれた絵本。 水の恵みを享受していた地域で起きた、水の汚染による病気『イタイイタイ病』 昔の水の綺麗さを語る物語から、理由も分からず骨が折れ、あちこちが痛みだす病気が広がる。 そして、人が亡くなっていく。 絵本は一応、物語になっていて『みよさん』という人の経験が書かれている。 病気になって、子供と離れて治療して、原因が分かって、裁判に勝ってというようなストーリーだ。 また、骨がもろくなるので、身長が三十センチも縮んだと書いてあった。 絵本の中の『みよさん』は66歳で亡くなっている。 絵本は『みよさん』の語りの部分は、富山弁で書かれている。文字で見ると微妙なニュアンスが違うような気がして読み辛い。 以前、新聞に書いてあったのは、あまりにも痛みが常時で骨折している事すら気が付かないという。 つまり、常時の痛みが骨折以上の痛みという事だ。想像も出来ないくらいの痛みが常にある。 『昔の事』と思っていたが、今もまだ苦しんでいる患者が実在している。 すでに高齢ということだが、『痛みを背負って生きる』状態で高齢まで生きるのはどんなに大変だろうかと考えてしまう。 絵本には裁判までしか書いてないけど、新聞では別の事も書かれていた。 公害で広がったカドミウムを川の流域から取り除くために、土壌の入れ替えまでやって何とか農業を復活させたが、入れ替えた土壌の陥没が起り、機械を入れられなくなったらしい。陥没は大きくはないが、機械の一部がそこにはまると動かせなくなるために、その田んぼでは農業の継続が難しくなるのだと。 結局、一度汚染された土地は、上手く使えないらしい。 カドミウム汚染の影響は百年経っても終わっていない。 公害病は過去の事と思われていそうだけど、『自然を汚染する影響』を考えると現代は『原発事故』が公害病に近いのではないだろうかと思う。もう少し形を変えると『今、流行している感染症』もある意味では、人災であり公害病に近いような。 時代が変わっても、国がやる事は変わらない。 『公がいというのは 人間が人間をおしつぶすものでね おしつぶされた人間を すくうのも また人間じゃないかと思うんですよ』 絵本の中の『みよさん』の言葉。 けれど、私は救われると思えるのだろうか?とも考えてしまう。

Posted by ブクログ

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