きみに恋するつもりはなかったのに オパール文庫

彼方紗夜(著者), 白崎小夜(イラスト)

• 販売会社／発売会社: プランタン出版
• 発売年月日: 2022/01/07
• JAN: 9784829684702

商品レビュー

2022/12/15

身代わりの君に～のスピンオフ。
前作もとても良かったのですが、年の差大好きなのでこっちのほうが好みでした…！旧財閥のお嬢様と会社取締役と、お互いにハイソ？な設定も好きです。

展開はじれっじれ。最初はヒーローの佑の気持ちがわからず（結婚するということは藍華に気はあるんだろうけど…
そっけない）、途中からは嫉妬したり過保護になったり、相愛だな～と読んでいて明らかなんだけど、なかなかはっきりしない関係にやきもき…！

前作ともに関係の進展が丁寧に書かれていて、良作でした。

2022/01/30

藍華ちゃんが本当に健気でいい子で。
いやもう本当に本当にいい子で（語彙力）
佑さんに一目惚れしたのに、それに気付いていない初心なところとか。
思っていることが顔に出ちゃうところとか。
それでいて、相手を慮って、迷惑になりそうだと思ったら、決して押さずに引く優しさといじらしさとか。
この自分の気持ちを押しつけないところが本当に素敵でいい子だなとしみじみ。
どんなときでも相手のことを心配するんだよなあ。
例え自分が傷ついても、寧ろ相手の心を心配して、最終的には許しちゃう懐の広さ。
これで落ちない男がいたら連れてきてほしい。
無論、20歳以上年上の佑さんも例外ではなかった。

前作からその後佑さんとどうなったのか気になっていたので、その結末が読めて本当に嬉しかった。
思っていたより佑さんが抱えていた過去が重くてびっくりしたけれども。
そんな彼を変えられるのも、支えられるのも、藍華ちゃんだからこそ。
うん、だから落ちない男がいたら連れてきてほしい（2回目）
佑さんも最初は遠ざけたり、離婚切り出したりしていたのに、諸々片付いて開き直ってからの溺愛ぶりが、ね、もう。
「初めての」愛ある結婚だもんね、仕方ないね。

途中が本当に色々重かったり（一方的な）すれ違いが切なくも、最後はどっぷり甘やかしスパダリおじ様が堪能できる素敵な話でした。
過去の因縁も今生きている誰かが犠牲になるような結果にならずに済んだし。
本当によかった。

何より健気で可愛い藍華ちゃんが幸せいっぱいになってくれて、読んでいるこちらもほっこりいい気持ちになれました。
いやもう本当にいい子なんだもの。
これからも幸せに生きていってくれ！！