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ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2022/01/04 |
JAN | 9784560098790 |
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
イギリスの学寮舞台のミステリ読んでて、いまひとつピンとこなかったあれそれが、なるほどそういう仕組みになってるのか!ってのが分かって良かった。 また、ややこしい貴族の呼び方(称号)についても(デュークなのかロードなのか…)一覧でわかりやすくまとまってて良いですね。 比較文学の研究を...
イギリスの学寮舞台のミステリ読んでて、いまひとつピンとこなかったあれそれが、なるほどそういう仕組みになってるのか!ってのが分かって良かった。 また、ややこしい貴族の呼び方(称号)についても(デュークなのかロードなのか…)一覧でわかりやすくまとまってて良いですね。 比較文学の研究をされてるだけあって、いろんな作家の作品から例示されながらの解説なのでとてもわかりやすいし、実際その本を読んでみたくなる、ブックレビュー的にも面白い一冊でした。
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アッパークラスについてよく理解できた。 世界広しといえど、どの国にも身分の違い、格差や差別というのは当然にあるという、当たり前のことを再認識した。人間が存在する限り、たとえ資本主義が崩壊してもこの仕組みは存在し続けるだろうと思う。 人が人である限り仕方ないことだと、それを承知の...
アッパークラスについてよく理解できた。 世界広しといえど、どの国にも身分の違い、格差や差別というのは当然にあるという、当たり前のことを再認識した。人間が存在する限り、たとえ資本主義が崩壊してもこの仕組みは存在し続けるだろうと思う。 人が人である限り仕方ないことだと、それを承知の上で今自分がどのようにして生きるか。なんてことまで考えさせられすごく「為になる」本でした。 これとブレイディみかこさんの本も読むと、イギリスという国への興味が尽きなくなります。
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イギリスの貴族制度に詳しい著者による、イギリスの上流階級、中上流階級に関する本。「ダウントンアビー」などのドラマをはじめ、新聞報道や文学作品、回顧録、伝記などを基に、それぞれのシーンの意味や背後にある階級制度について詳しく説明している。とても興味深い。今でもイギリスでは、王室や貴...
イギリスの貴族制度に詳しい著者による、イギリスの上流階級、中上流階級に関する本。「ダウントンアビー」などのドラマをはじめ、新聞報道や文学作品、回顧録、伝記などを基に、それぞれのシーンの意味や背後にある階級制度について詳しく説明している。とても興味深い。今でもイギリスでは、王室や貴族を中心とした、上流階級の存在感が大きいことがわかった。 「イギリスの貴族の称号はかなり複雑で、その細部まで頭に入っている人間は少ないだろう」p32 「イギリスの貴族がヨーロッパの貴族と違う最も大きな点は、爵位が長男にしか継がれないことかもしれない」p36 「イギリスの文化においては、知識や教養があっても、あるいはスポーツ、楽器などのスキルであっても、がむしゃらに勉強して「専門家」になることが高く評価されないという傾向がある」p43 「(嫌われる人間にならないための基本的ルール)臭わないこと、そわそわしないこと(脚を組んで足をぶらぶらさせている人間を見ると気が狂いそうになる)、話している相手に急接近しないこと、劇場でチョコレートを食べないこと、指輪をはめるなら左の小指にすること。ベストの一番下のボタンはしめないこと。ネクタイと同じ柄のハンカチを持っているのはおぞましいことだった。オープンシャツを着ている場合は、襟を上着の上に広げてはいけない」p52 「ヨーロッパ大陸の貴族と比べてイギリスの貴族は自分の土地を「より効率よく、より容赦なく」守ってきたと書いている。長男のみが爵位と屋敷と土地を相続する「長子相続」の制度に加えて、息子がいない場合、最も近い男性の親戚に相続を限定する「限嗣相続」の制度によって、土地や財産が分けられて小さくなっていくのを防いできたのである」p78 「相続した屋敷と土地を維持し、社交を怠らず、毎週末にハウス・パーティを招く、このような「ノブレス・オブリージュ」には相当の財力と、それをなしとげるだけの気力、体力と資質が伴わなければならない」p100 「ヨーロッパのアッパー・クラスにおいて(裕福で社交的な)アメリカ人女性が圧倒的な人気を得た」p116 「ブレナム宮殿ほどの邸宅と土地を維持する責任を受け継いだ公爵にとって、財産家の娘と結婚するのは「義務」だったのである」p123 「「持ち主が暮らしているからこそ価値がある」という、アッパー・クラスに対する期待の要素も間違いなく存在するのである」p136 「ある日、男爵夫人が(公開している自宅の)売店のレジでおつりを渡すのに時間がかかっていたら、客のアメリカ人女性が苛立って、「こういう人をなんで雇っているのかしら!」と聞こえよがしに言われたそうだ。また、男爵自身はしょっちゅう庭師や、入場料を徴収する係と間違えられているという」p227
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