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土田と花岡(1) ブリッジC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/01/08 |
JAN | 9784046810168 |
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土田と花岡(1)
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土田と花岡(1)
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これは、実に良い漫画である。人を笑わせる漫画として、質がとても高いって意味でも、「実に良い」んだが、私としては、読み手の自己肯定感を強めるパワーを持っている、ここをお勧めする理由にしたい。 自分が「好きなもの」を「大好き」として誇れる日常の楽しさ、それを、この『土田と花岡』は教えてくれている。 表紙とタイトルから丸判りだろうが、この作品の主人公は、この男子2人だ。ちなみにゴリラっぽいのが土田で、外見に清涼感があるのが花岡だ。BLではなく、BF、男同士の友情ストーリーかつFF、ファン同士の友情コメディだろうか、言うなれば。 一見すると接点がなさそうな二人を親友、ソウルフレンドまで一気に引き上げたモノは、女児向けアニメである。まぁ、ぶっちゃけちゃ、「プリキ。ア」みたいなアニメだ。それに、二人とも、どハマりしている訳だ。 仲良くなったキッカケってのが、土田が実は絵が上手いってのを花岡が知った事。実にベタだ。しかし、そこが良い。自分が「好き」なものが同じだった、と判れば、自然とクラスの立ち位置は関係なく、友情は築かれていくものだ(と私は信じている)。 私が上記した、自己肯定感を強めるパワーを持っている、はここだ。土田と花岡はクラスで、自分達が女児向けアニメを好きだ、と公言してはいないが、それでも、同好の士が出来たことにより、毎日の輝きが増しているように見える。特に、土田は顕著じゃないだろうか。 これは、花岡だけに、とは言え、自分が好きな物を隠さなくて良くなり、ストレスが軽減されているから、と私は読んで感じた。 何だかんだで、世の中で、オタクと呼ばれる人が活き活きとしているのは、自分の「好き」なものを偽らずに生きており、それを分かち合える友人が多いからじゃないだろうか。 もちろん、そこだけじゃなく、漫画としても面白いので、皆さんにはぜひ、読んで欲しい。土田と花岡に現代文を教えている水野先生が、実はディープなオタク絵師って言う、「お約束」を押さえている点も実にグッと来た。また、ある意味、絵の才能がある花岡が、同人誌を出すって無謀な挑戦を掲げている展開も熱い。 私が個人的に「面白い」と感じたのは、第13話「花岡のいもうと」だ。ゴリゴリの不良ではあるものの、中身は色んな意味で悪っぽくない土田に、花岡の双子の妹である蜜実と蜜梨が、紆余曲折あって懐いちゃうってストーリーは、心が温まる。下手すりゃ、これ、双子が土田の彼ピの座を巡って、ガチバトルになるのでは・・・いや、さすがに、それは漫画の読み過ぎか。 この台詞を引用に選んだのは、何気に、花岡は兄力が高いな、と感心したので。 世の中の、妹たちの喧嘩に手を焼いているお兄ちゃんは、この手を使ってみるのもアリかも知れない。 ぶっちゃけ、兄が喧嘩を仲裁したところで、妹たちが喧嘩をすんなりとは止めないのだ。むしろ、火に油を注ぐだけになる。かと言って、完全に放置しておけば、親に文句を言われる。踏んだり蹴ったりである。 であれば、妹たちが自分から喧嘩を止めるように仕向けるのが一番。 この難題を見事に突破した花岡、中々にやりおる。 「じゃあ、もう好きなだけやりなさい。チアプリ始まるし、お兄ちゃんは知らん」(by花岡) もう一つ、この『土田と花岡』でグッと来た台詞を。 これは、シンプルに納得できるものだった。 良い漫画やアニメってのは、こういう、人の心に残る台詞が出てくるからこそ、最高なのだ。逆に言うと、いくら、キャラがカッコよかろうと、作画が美麗だろうと、台詞でファンの心を揺さぶれなきゃ、質が低いって事になっちゃうかも知れない。 何だか、自分が「小説家になろう」に投稿している作品の評価がイマイチな理由が見えたような気も。 「いい? 鬱子ちゃん・・・・・・実る力と書いて『実力』・・・・・・!! こういう何の準備もしてない状況でもパフォーマンスにこそ、付け焼刃じゃない自分の本当の力が試されるんだよ・・・! 練習はしてきたんだから、それを出すだけ!」(byふぁいとちゃん)
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