愚かな薔薇

恩田陸(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2021/12/23
• JAN: 9784198653477

商品レビュー

2024/10/31

恩田陸さんの本を読むたびに、序盤から中盤にかけては「なんてドンピシャな話なんだ！！面白い！！有り難い！！」と思うのにそこからラストにかけて「…はい…」が続き読了時の感想が総じて「あー…」とか「そっかあ…」とかになるんだよな。面白いと感じた私は確かにいたのに、その感情にしがみついて最後まで読んでしまったな…という気持ち。そんでその敗北感に挫けてしばらく避けるんだけど、そのうち忘れて、いやこの本は最後まで序盤のワクワク感が続くかもだし！！って期待して、また同じ気持ちを味わうんだ…。
この本はノイタミナ枠のアニメで多分回を追うごとに「1話が一番盛り上がったな」の消化アニメになってくってイメージです。作画が良かったよね〜って感じ。

2024/10/19

久しぶりに「少女物」を読んだ。あー、もうこの世界には入れないなと思ったｗ

不健康な大臣が「入札」でちぎりの権利を手に入れて～ってところはやけに現実的。虚ろ舟乗りを輩出した家には大金が振り込まれるというところも。

「少女っぽい」ところは飛ばし読みしつつ、でもSFのところはとても面白かった。
虚ろ舟乗りの共通意識は「月の裏側」に通じるものがある。あれも町の人がさらわれて変質して返され、その変質っていうのが共通意識を持った状態だった。そして森博嗣さんのWシリーズでも究極は「共通思考」になるとマガダシキは考えている。SFに共通する考え方なのだろうか？肉体は不自由で意識だけで動けるなら楽そうだ。

2024/09/14

一気読み。うーん。微妙。
最初、面白そうって思ったけど、後半、読み進めるうちにどんどん微妙に。「萩尾 望都さん絶賛」のコメントで期待値あげてしまったのかも。
恩田さんの作品は、特殊能力を持った人がまま出てくるけど、今回は世界観にハマれませんでした。
好きな作家さんだし、特殊能力、宇宙、エルフ、大好きな要素なのになぁー。
何となく登場人物にも既視感が。
面白くない、というわけではないですがね。
月の裏側を思い出しました。