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北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 中公新書2678
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北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 中公新書2678

岩田慎平(著者)

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北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 中公新書2678

定価 ¥902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2021/12/21
JAN 9784121026781

北条義時

¥220

商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2024/11/03

鎌倉殿の13人に触発されて読んでみた第二弾。 タイトルは「北条義時」となっているが、平家が栄える保元の乱、平治の乱から、執権を中心とした鎌倉幕府の体制が確立するまでの流れが解説されている。幕府側の視点だけでなく、朝廷内の思惑や対立についても分量が割かれており、鎌倉幕府が創設され...

鎌倉殿の13人に触発されて読んでみた第二弾。 タイトルは「北条義時」となっているが、平家が栄える保元の乱、平治の乱から、執権を中心とした鎌倉幕府の体制が確立するまでの流れが解説されている。幕府側の視点だけでなく、朝廷内の思惑や対立についても分量が割かれており、鎌倉幕府が創設され、北条氏による執権政治が確立されるに至るまでの時代背景や人物相関への理解が深まった。

Posted by ブクログ

2024/07/26

北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 著:岩田 慎平 中公新書 2678 華々しい時代の主役より、それを支えて堅実に生きる補佐として、義時は生きた 伊豆の荘園を管理していた領主の息子とは思えない、すごい男なのです 以仁王の乱より、治承・寿永の乱(源平の戦い)、承久の乱までを...

北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権 著:岩田 慎平 中公新書 2678 華々しい時代の主役より、それを支えて堅実に生きる補佐として、義時は生きた 伊豆の荘園を管理していた領主の息子とは思えない、すごい男なのです 以仁王の乱より、治承・寿永の乱(源平の戦い)、承久の乱までを描くのが本書です 本書で参照される、鎌倉幕府成立期を書いた歴史書は2つ  吾妻鏡 初代頼朝から六代宗尊親王まで、ところどころになぜか空白がある  愚管抄 天台僧慈円の歴史書、承久の乱までで、乱の後、一部修正が入っている 気になったのは以下です。 ■以仁王の乱 保元、平治の乱にて、勝利した伊勢平氏(平清盛)は、後白河院と組んで朝廷の実権を握った 仲たがいをした、後白河院の皇子である以仁王は、天皇になれないことが分かった時点で、乱を起こした その時、以仁王とともに、立ったのが、源頼政(源三位頼政)であった ■北条氏はなぜ、源頼朝とともに挙兵したのか 実は、源頼政は、伊豆が知行国であり、その伊豆の実務支配をしていたのが北条氏であった 北条氏は、そのままであれば、平氏から派遣されてきた官人にとってかわられてしまう 当主、北条時政は、流人として伊豆に流されてきた貴人、源頼朝を旗頭として、平氏に対抗し、自ら利権を守ろうとした 同様、平氏によって、官人をいれかえられそうな武士たちを統合して、挙兵に至ったのである 北条義時は、父とともにたち、以後、頼朝と行動を一にすることとなる ■平氏はなぜ敗れたのか 知行国主の交代などで、荘園を守る武士団からは、不平不満がでていた 現場は、平家家人、対、非平家家人という構図になっていく 関東武士団は、平家とは主従関係にあるものもいるが、まとめ役がおらず、家人相互の連携が不十分であり 頼朝に個別撃破されていった 興福寺との係争の中で、東大寺の大仏が焼失してしまう事件が発生する、以来、清盛は、仏敵という汚名を負うこととなる 後白河院以後は、政治を担うメンバーを確保できず、清盛のワンマンであったが、ほどなく、清盛も病死してしまい、後継たる体制を作ることができなかった ■平家追討で、なぜ、義経は、頼朝から見限られたのか 鎌倉殿に味方した兵力は、ほとんど陸路を進撃していたから、水路を負って決戦を繰り返していた義経とちがって、戦功の機会にめぐまれず、胸中穏やかではなかった 頼朝の代官として入京するに加勢した、平信兼を頼朝の命によって殺害されてしまい、義経は面目を失う 頼朝は、畿内の領地を、義経が、横領するのではと疑い、北条時政を調査員として派遣した そこで、院から、頼朝追討の院宣がでてしまう、これで、両者の仲は決定的に不和となる ■鎌倉幕府成立以後 建久3年 1192 頼朝は征夷大将軍に任ぜられ、鎌倉幕府が成立 頼朝死後、2代頼家の時代となり、13名の合議制が始まる  梶原景時失脚  二代頼家は、比企を守ろうと時政追討を命ずるも失敗、支持を失い殺害される  比企能員失脚  比企から嫁をもらっていた、義時は、妻と離縁 3代実朝が征夷大将軍へ、このとき、後鳥羽院の強い影響下に置かれていた  畠山重忠の滅亡 乱の鎮めたのは義時であり、重忠は冤罪であるとした  牧氏事件 牧の方が、時政とはかって、実朝を排斥し平賀朝雅を将軍を擁立する事件がおきる  北条政子と、義時はこれに対し、父を排するという事件である  1219年実朝は頼家の子公暁に殺害され、1221年に武家から実権をとりもどそうと、義時討伐をねらった承久の乱がおきる  これを北条政子とともに、鎮めたのが義時であった  実質の鎌倉殿は、北条政子であり、それを補佐したのが、執権、北条義時である  承久の乱以後は、武士と公家の立場が逆転、   後鳥羽院は、隠岐に配流   西日本が鎌倉幕府の支配下に   六波羅探題による、武家の公家への監視   御成敗式目の制定  と歴史は流れていく  幕府創設の時代に調整役として、義時は生き、その死後は、子の泰時が3代執権として義時の作った体制を  継承していくこととなる。 はじめに 序章 伊豆国と北条氏 第1章 流入源頼朝と北条氏 第2章 平家追討戦 第3章 幕府草創 第4章 鎌倉殿源頼家と北条義時 第5章 実朝・政子・義時 第6章 後鳥羽院政期の鎌倉幕府 第7章 承久の乱 終章 新たな公武関係 あとがき 主要参考文献 北条義時略年譜 ISBN:9784121026781 出版社:中央公論新社 判型:新書 ページ数:248ページ 定価:820円(本体) 発行年月日:2021年12月 2021年12月25日初版 2022年02月25日3版

Posted by ブクログ

2023/01/10

歴史書や学者の研究を紐解きながら鎌倉幕府の仕組み作りに重要な役割を果たした北条泰時を描いた本書は、人気脚本家によるキャラクターを鮮やかにしたドラマに比べれば全く面白くはない。それでも大河ドラマを見終わった後で、歴史の解釈を知ることも悪くはないと思って読んだ。ドラマでの名場面となっ...

歴史書や学者の研究を紐解きながら鎌倉幕府の仕組み作りに重要な役割を果たした北条泰時を描いた本書は、人気脚本家によるキャラクターを鮮やかにしたドラマに比べれば全く面白くはない。それでも大河ドラマを見終わった後で、歴史の解釈を知ることも悪くはないと思って読んだ。ドラマでの名場面となった和田義盛の戦いや平賀朝雅の立ち位置など新たに知ることができる。

Posted by ブクログ

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