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マンスフィールド・パーク(下) 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/12/17 |
JAN | 9784003222287 |
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マンスフィールド・パーク(下)
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ファニーの性格の良さと、おろかなクローフォド兄弟やノリス伯母。ポーツマスの実家。おなじ姉妹でも婚家の環境でこうもちがってくるのかと怖くなるくらい。劇中劇で演じるはずだった台本まで掲載されていました。 それにしてもファニーは貶められ軽んじられながらよく自分を保っていたなぁと感じました。 運動の習慣でエドマンドの馬に乗り、エドマンドのような理解者がいてくれたことが救いだなぁと。
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1814年作。 マンスフィールドの豪邸に住む伯父たちのもとに引き取られた貧乏な家庭出身の娘ファニーがそこで生活してゆく物語。さほど大きな事件は起きないが、各登場人物が見事に描き出されており、多様な人間性と彼らのあいだの関係性の変化に惹き付けられて、全く退屈せず、面白く読み通し...
1814年作。 マンスフィールドの豪邸に住む伯父たちのもとに引き取られた貧乏な家庭出身の娘ファニーがそこで生活してゆく物語。さほど大きな事件は起きないが、各登場人物が見事に描き出されており、多様な人間性と彼らのあいだの関係性の変化に惹き付けられて、全く退屈せず、面白く読み通した。 18世紀末頃のイギリスの、「上層中産階級」の家庭の日常を描いているが、200年も前の、しかも遠い異国の日常的な物語を読んで、こんなに彼らの人間に引き込まれ味わい楽しめるということは、全く奇跡のようなことではないか。 現在の日本とはかけ離れた倫理感(行儀作法、階級意識が強い)の世界なのに、そんな閉塞に閉じこもって生きる彼らを愛おしくさえ感じてしまう。 主人公のファニーは非常に地味で、貧乏な家庭から裕福な家に引き取ってもらったという立場上当然とされる状況でもあるが、人に注目されるのは苦手で、一歩下がっておとなしく無口に過ごすが、内心ではいろいろと考え、他者に対しても深く観察している。何かあれば「自分が悪い」と感じ入って自分の寝室に閉じこもって泣き明かす。こんなに目立たず内気な女性像は、どうやらオースティンその人とは真逆であったそうだ。しかしこのファニーの内心は、どこか私自身に似ていると思い、「ファニーは私だ」と呟きながら読んだ。 一歩引いた地味な存在である彼女は、しかし、他の誰よりも観察眼が適切で「正しかった」ことが判明していく。「正しさ」が立証されてゆくこの物語は、そんな形で大団円へと向かう。 また、この訳書は非常に親切である。下巻の終わりには、本編の途中で出てくるコツェブー/インチボールド夫人の戯曲『恋人たちの誓い』がまるごと収められているし、上巻の最後に載っている、当時の英国の階級制やそれぞれの呼び方の違いをとても詳しく書いてある解説は、本書のみならず当時のイギリスの物語に触れる上では必要不可欠な知識であろう。この上の巻末の解説だけでも、みんな読んでおいた方が良い。 ベートーヴェンと同じくらいの時代の古い話なのに、人間を的確にとらえしばしば辛辣な笑いをも誘いつつつむがれてゆくこの物語は、深さと温かさと豊かさに溢れていた。
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ファニーーー‼︎ 幸せになって本当に良かった♡ 人の幸せを願い続けて、寄り添い続けて、 純粋で自然なことが幸せの根元。
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