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私が進化生物学者になった理由 岩波現代文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/12/17 |
JAN | 9784006004408 |
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私が進化生物学者になった理由
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
子どものころ、科学図鑑とドリトル先生が大好きだった少女は、いかにして進化生物学者になったのか。 著者は、共著『進化と人間行動』やダーウィン『人間の由来』の翻訳等で有名な進化生物学者である。 本書は、そんな著者の学者、研究者としての歩みについて、新たな学問分野との出会い、...
子どものころ、科学図鑑とドリトル先生が大好きだった少女は、いかにして進化生物学者になったのか。 著者は、共著『進化と人間行動』やダーウィン『人間の由来』の翻訳等で有名な進化生物学者である。 本書は、そんな著者の学者、研究者としての歩みについて、新たな学問分野との出会い、アフリカ、タンザニアでのチンパンジー調査、充実した海外での研究生活、国内での就職活動の苦労などが、率直な物言いで綴られている。 特に、第4章と第6章で詳述される「種の保存」、「群淘汰の誤り」については、身につまされる話である。進化論に興味を抱いてダーウィンを読んだりしたし、当時は今西錦司の棲み分け論などが良く取り上げられていた記憶がある。(「今西進化論」に対する著者の指摘は誠に手厳しい。) そして著者の研究は、ヒトにおけるセックスとジェンダーの問題へと続いてきている。この辺りの論述は仮説としてはともかく、まだこれからとの感がしたが、今後の研究成果を期待したい。
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やっぱり自伝はおもしろい。子どものころに南方熊楠の娘と出会っているなんていうのは因縁めいている。高校生の頃の話がなかったように思うので、寿一氏との出会いなどには触れられていないが、アフリカにも2人で行っているようなので、本当に二人三脚で研究をされてきたのだろう。ただ、ケンブリッジ...
やっぱり自伝はおもしろい。子どものころに南方熊楠の娘と出会っているなんていうのは因縁めいている。高校生の頃の話がなかったように思うので、寿一氏との出会いなどには触れられていないが、アフリカにも2人で行っているようなので、本当に二人三脚で研究をされてきたのだろう。ただ、ケンブリッジやイエールに行っている間はどうしていたのかそのあたりは不明だ。1人だとしたらとても心細かったことだろうなあ。それまでずっといっしょだったわけだから。京大霊長類研究所の方々との関係はどんなものだったのだろう。まったく名前も出てきていないので、本当に関わらないままだったのだろうか。西田利貞さんあたりとは東大かマハレでつながりはありそうだけれど。一番興味深いくだりは、プレマックに「群淘汰の誤り」について指摘されるところ。当時の日本の状況はそういうものだったのだなあ。長谷川先生自身の著書についての記述が全くなかった。僕にとっては講談社現代新書の「オスとメス-性の不思議」との出合いがもっとも刺激的であった。その本をもとに校通信の連載を書いたほどだ。授業のネタとしても相当使わせていただいた。もうスニーカー戦術とか初めて読んだときはむちゃくちゃおもしろかった。ハヌマン・ラングールの子殺しの話とか今回また確認できたので、もっと授業でも話さないといけない。最後の方は最近の関心からジェンダーの話題になっている。私自身60歳に近いが、最近の20歳、30歳代に近い感覚を持っていると思う。子育てにしろ、家事全般にしろ全く抵抗はない。自分が料理をするとか言うと、子どもたちが「えーっ」とびっくりすることもあるし、お昼にコンビニのおにぎりばかり食べていると、奥さんにお弁当作ってもらえないの? などと聞いてくることもある。妻もフルで働いている。その辺の感覚は40歳代の親の子どもたちは徐々に変わってきていると思うが、まだ古い価値観が残っているのかもしれない。そういうことも伝えていければいいなと思う。まあ、最近の学校では男女関係なくさん付けで呼んでいるところもあるそうで、そういう点は進んだ感じはする。本書の内容とずれてしまった。ドリトル先生にあこがれた少女時代の真理子さん、臨海学校の写真がなんともあどけない。
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長谷川さんの歴史にふれる内容で、進化生物学を概観出来る本です。進化人類学の、さらなる著作を期待します!
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