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仏師から見た日本仏像史 一刀三礼、仏のかたち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2021/12/14 |
JAN | 9784623093335 |
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仏師から見た日本仏像史
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
インドでの仏像の起こりと日本への仏教伝来=仏像伝来から鎌倉時代の慶派までを対象とする仏像史。仏師である作者によって、仏像の造形に対する思いと歴代の仏師の業績(特に摂関・院政時代の今はほとんど失われた九体阿弥陀に代表される仏像群を擁していた寺院の興亡)に重点が置かれている。
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日本の仏像の歴史書である。仏教は朝鮮半島から日本に伝来した。この朝鮮半島の位置づけについて単なる経由地と過少評価する見解がある。しかし、善光寺の本尊にはインドから百済に渡り、百済の聖明王に善政をさせ、その後に日本に渡ったという伝来がある(172頁)。朝鮮半島も重要な活動の舞台にな...
日本の仏像の歴史書である。仏教は朝鮮半島から日本に伝来した。この朝鮮半島の位置づけについて単なる経由地と過少評価する見解がある。しかし、善光寺の本尊にはインドから百済に渡り、百済の聖明王に善政をさせ、その後に日本に渡ったという伝来がある(172頁)。朝鮮半島も重要な活動の舞台になっている。 本書は日本仏像史と言いつつ、時代区分は飛鳥・白鳳、奈良、平安、摂関、院政、鎌倉である。その後の時代は駆け足である。鎌倉時代までで日本の仏像の歴史は語り尽くせるのだろうか。確かに近世以降の日本の造形美術は城郭のような建築や茶道具のような物品が中心で、仏像はあまり注目されない。 仏師は鎌倉時代までは僧侶が兼ねることが普通であったが、室町時代から在俗の仏師が登場する(195頁)。著者自身も仏師であり、仏師が職業化した室町時代以降の方が語りたいことが多くないだろうか。近世以降の造形美術は仏像よりも城郭や茶道具にシフトした。これは世俗化と言える。仏師も世俗化したことで、仏像にも新しい傾向が生まれなかったのだろうか。 本書は「明治維新には廃仏毀釈と神仏分離令によって、仏教と仏教文化は手厳しい打撃を受ける」と指摘する(196頁)。明治政府を良く見せたいという薩長史観の影響があり、廃仏毀釈は軽く語られる傾向がある。仏教は現代日本にもあるため、一時期の出来事と軽く考えてしまいがちであるが、実際は大きな打撃を受けたのだろう。それこそ現代の仏教が以前の仏教とすっかり異なったものになるような。 宗教に縛られた前近代の生活から脱宗教化した個人主義の生活に進むことは近代化として歓迎できることである。しかし、日本の廃仏毀釈は天皇崇拝の国家神道を押し付ける宗教弾圧であり、個人主義にとっては悪化である。廃仏毀釈や神仏分離には僧侶の下に置かれた神官の不満があったという面はある。しかし、天皇崇拝の国家神道は天皇を頂点としたヒエラルキーに神社を再編し、天皇家の神もOne of themという本来の神道を歪めるものである。神道にとっても不幸なものである。
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序 一刀三礼、仏のかたち 一刀三礼の心と仏像の起源 仏像不表現から三十二相へ 仏像の種類と異形の仏像 目に見えぬ仏陀を観る 日本史は仏教の隆盛と衰退の波のうねり 第一章 日本の仏教黎明期──飛鳥・白鳳期 飛鳥時代──国家の始動 仏教伝来 仏教は文化とともに伝わる 止...
序 一刀三礼、仏のかたち 一刀三礼の心と仏像の起源 仏像不表現から三十二相へ 仏像の種類と異形の仏像 目に見えぬ仏陀を観る 日本史は仏教の隆盛と衰退の波のうねり 第一章 日本の仏教黎明期──飛鳥・白鳳期 飛鳥時代──国家の始動 仏教伝来 仏教は文化とともに伝わる 止利仏師 樟による飛鳥仏 白鳳時代──仏教文化が花開く 第二章 国家仏教として──奈良期 平城京遷都 塑像と乾漆像 密教の興り 鑑真和上の来朝 檀像 第三章 仏教文化の絢爛──平安期 官営造仏所から私設の工房へ 和様の興り 天皇の御願寺 四円寺 一木造から割矧造、そして寄木造へ 第四章 藤原氏の栄華──摂関期 末法の世を迎えて 藤原道長と仏師康尚 無量寿院から法成寺へ 仏師・定朝 平等院阿弥陀如来坐像 邦恒堂阿弥陀如来坐像 七条仏所 第五章 作善の仏像──院政期 積善の造立 法勝寺の建立 六勝寺 白河南殿・北殿 鳥羽離宮 証金剛院 成菩提院 勝光明院 安楽寿院 北向山不動院 金剛心院 阿弥陀堂 五大堂 四種三昧と宝冠阿弥陀如来像 武士の台頭 第六章 慶派の興隆──鎌倉期 天平時代への回帰 生身思想 東大寺大仏殿の再建 東大寺南大門仁王像 興福寺北円堂 終 仏師の冬、そして現代へ 大寺院から家庭の仏間へ 仏師、史上最大の危機 参考文献 あとがき 特筆すべき仏師 人名・事項索引 コラム 仏天蓋 三十二相とは 仏像の光背と台座 木の材質と道具のこと 光背 台座 木を敬う心 開眼法要 さまざまな素材の仏像 現代の拡大法、かすかな想い出 尋常でない短期間での完成──技法の謎 平安京の規模 僧綱とは 割矧造や寄木造の接合 平等院 即成院 その後の七条仏所 長講堂 法住寺 截金について
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