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図書室の怪談 黄泉の本 ポプラキミノベル 創作
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図書室の怪談 黄泉の本 ポプラキミノベル 創作

緑川聖司(著者), 浮雲宇一(絵)

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図書室の怪談 黄泉の本 ポプラキミノベル 創作

定価 ¥748

385 定価より363円(48%)おトク

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2021/12/08
JAN 9784591172179

図書室の怪談 黄泉の本

¥385

商品レビュー

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2022/07/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

旅行にやってきた凪人は宿泊先の旅館で「旅の図書室」を発見した。物珍しさに眺めていると黄泉の本というタイトルの本を見つける。中身は黄泉に関する怪談集のようだ。こわかったが好奇心が勝った凪人はその本を読んでみることにした。 *** 六年生になる凪人は両親と共に雪深い温泉地へ旅行に来ていた。初めてのスノーボードと両親との旅行に心躍らせていた凪人達は山道を車で走っていた。ふと父親が、旅館の下調べの際見つけた、山道で幽霊にヒッチハイクされる怪談を披露した。それからしばらく道なりに進んでいると、なんと同じような状況に見舞われてしまった。まさかの展開に肝をつぶしたが、どうやら相手は生きている人間らしい。バスに乗りそびれた、ライターである久我を名乗るその男は、この温泉地にまつわる怪談話と、決して読んではいけないといわれる本を探しているのだという。 そして、久我を町まで送り届け、旅館へと赴いた凪人は、旅館内を探索することにした。特に目的もなくぶらついていると、旅の図書館という場所を見つける。物珍しそうに見ていると、近くを通りかかった中居の綾目にこの場所の成り立ちを聞く。本が気になった凪人は、目についた一冊を手に取り読み始めた。 それが、これから始まる恐怖体験の始まりだとも知らずに。 図書室の怪談シリーズも早くも3作目。話ごとに主人公は変わるようで、次は温泉旅行にやってきた凪人という少年が主人公。今回の話はどの話よりも早く久我さんが出てきて、シリーズ全体の話も含め話が大きく動くかも?と期待。 結論から言ってしまうと、結局久我さんの目的と綾目との因縁は分からずじまいであったが、まだまだシリーズとしては続くのでお預けという事だろう。 こちらの作者の本は、作中で登場人物が怪談本を読み、その怪談本の内容が現実にリンクし、追い立ててくるというスタイルが主流だが、今回はちょっと様子が違った。 怪談本の出来事がリンクするのは同じであるが、その怪奇現象がいろいろまじりあって、リンクしていたので更に脅威を増している。今までなら読んだ順に現実世界を侵食する怪異がいろいろ絡み合って一筋縄ではいかなかった。(もちろん、順番にやってきた怪異もあったが) 話が進むごとに絡み合う怪異は多くなり、ラストではすべての怪異が現れたのではないかと思うほど、矢継ぎ早に凪人を追い詰めていった。 容赦なく凪人に襲い掛かる怪異にハラハラしたが、凪人の機転と、久我さんの活躍によって今回も事なきを得た形となった。 最後まで息もつかせぬ展開の数々で非常に面白かった。 また、途中途中で出てくる七海という少女の存在も、この話を面白くさせている。 線が細いわけでは無く、明るい印象を受ける彼女であるが、なぜか儚い雰囲気をまとわせている。話を読んでいると、もしかして?と思うシーンがちりばめられており、ラストスパートでは、彼女の幻の様なイメージが何故なのかを知る。 ただ、自分が予想していた正体でなくてよかったと思う。 もし、私の予想通りだったらなんとも悲しい話だ。救いがあってよかった。 こちらの作者の書く怪談は、一度上げて落とす感じの話が多いが、メインストーリーは一度悲しみに落ちかけて、救済を迎えるというものが多いようで安心。 とはいえ、これから先もそのような展開を迎えることができるかどうかはわからない。 久我さんの過去も、目的も分からない。そして姿かたちは同じだが、ありとあらゆる形で主人公たちを陥れようとする綾目の目的もどういう存在かも語られていない。 回を追うごとに綾目の凶悪度が上がっている気がするので、今後の作品はもっとハラハラドキドキの物語たちが待ち受けていることだろうと思う。

Posted by ブクログ

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