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花のなごり 奈良奉行・川路聖謨
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 養徳社 |
発売年月日 | 2021/11/26 |
JAN | 9784842601328 |
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花のなごり
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんの本を読んでこの小説に行きついたか全く覚えていないけど、リストアップされた本を消化しようと読んでみたら、実際の人物の日記のような資料から小説化したとのこと。前半はいかに奈良に桜と楓を広めた人物かって話でちとつまらんなぁと読み進めていた。日記なのでその日の事があっさりと書かれており、前に問題になった話はどうなった?って消化不良を起こしながら進めていると将軍様まで動くという事件が勃発し、それに巻き込まれていくのである。単調な日記から刑事ものよろしくスリリングなものへと変わり、下手打つと切腹不可避という当時らしいやり取りが時代小説の醍醐味到来である。しめは最初のどうなった?がすっきり解決(せざるを得ない)しまぁ、それなりに面白かったかなと言いたいんだけど、最後の最後が読んでも読まなくてもいいような話がだらだら続き蛇足とも補足ともつかない締めくくりで間延びした。
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川路聖謨の日記『寧府紀事』に基づいた小説という。よって、事件やいざこざのあらましは史実に基づく。「仙石騒動」しかりだが、これに付随して石見国浜田藩では竹島事件があったと初めて知る。よもや隣藩でかような密貿易が行われていたとは。ましてや、それを暴くのが間宮林蔵で、先に読んだ『噂を売...
川路聖謨の日記『寧府紀事』に基づいた小説という。よって、事件やいざこざのあらましは史実に基づく。「仙石騒動」しかりだが、これに付随して石見国浜田藩では竹島事件があったと初めて知る。よもや隣藩でかような密貿易が行われていたとは。ましてや、それを暴くのが間宮林蔵で、先に読んだ『噂を売る男』でもシーボルト事件を暴いた幕府隠密の御庭番だ。竹島が舞台となれば俄然興に入る。調べると、現在の竹島ではなく、当時は鬱陵島を竹島と呼んだらしい。とはいえ、現在の竹島問題に通じるきわどい論争がある。これを知っただけでも価値あり。
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