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100分de名著 カール・マルクス『資本論』 アンコール放送(2021年12月) 社会の矛盾を突破し、共に明日を生きるために。 NHKテキスト
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商品詳細
内容紹介 | 2021年1月のアンコール放送 |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2021/11/25 |
JAN | 9784142231348 |
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100分de名著 カール・マルクス『資本論』 アンコール放送(2021年12月)
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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前TVで100分de名著を視聴してたのでおさらいのような感じだったが、あらためて興味深く、うなずきながら読んだ。 マルクスの思想そのものというよりも、著者の思想も多分に入ってるような気もするが、現代に照らし合わせて興味深く読むことができる。 マルクスは「マルクス主義」という言葉のイメージの悪さから遠ざけられがちな気がするが、そもそもマルクス主義はマルクス本人の思想からずれており、マルクス本人の思想は資本主義の内在的な欠陥を正確に言い当てている。 資本主義が行き詰まりを見せている今、改めて読まれてもいいように思う。 マルクスは資本論の一巻を刊行したあと亡くなり、二巻以降は親友エンゲルスがマルクスの草稿をかき集めてなんとか体系立てて刊行したのだそう。 エンゲルスの努力のお陰で資本論は完成したのであるが、マルクスが晩年構想していた考えは見えづらくなっている。 マルクスの考えていたことを知るならば、草稿も見ていく必要があるとのこと。 ───── 資本主義というシステムは無限に資本を増やし続けなければならないゲームだ。 だから、イノベーションは既に出尽くして停滞しているのにさらなる利潤を求めてブルシットジョブが生みだされ、足りないものなんてないのに消費者はお金を払い経済を回すしかない。 機械やAIの発達、行きすぎた効率化は、ますます人間の労働が無味乾燥になっていくだけ。 労働者が資本家に使われるのはもちろんのこと、資本家もゴールの見えない倍々ゲームの渦にのみこまれている。 ───── 今は労働そのものに「やりがい」を見つけ「自己実現」を果たすように盛んに言われている。一見すばらしく思えるが、私がそこに薄気味悪さを感じていたのは、資本家にとってますます使いやすい「自発的な労働者」を目指せと言われてる気がするからかもしれない。 働き手は足りないようだが、世に余るほど会社はあるし、余るほど商品はあるし、それでも経済は停滞し、イノベーションを求められるが、そこから生まれるのは既にブルシット・ジョブが多い。 我々はどこに向かって何に向かって働くんだろうか....と途方もない気持ちになるのは、無限に資本を増やさなければならない資本主義という巨大なゲームにのみこまれてしまっているせいなのだろう。
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『暇と退屈の倫理学』でマルクスの資本論に興味を持ったためとっかかりとして読んだ。なぜ成長し続けることが前提で社会が回っているのか(例:GDPは「成長率」が注目される指標である)について長らく疑問だったので、この本の内容にはしっくりくることが多かった。 具体的に何をしていけばいい...
『暇と退屈の倫理学』でマルクスの資本論に興味を持ったためとっかかりとして読んだ。なぜ成長し続けることが前提で社会が回っているのか(例:GDPは「成長率」が注目される指標である)について長らく疑問だったので、この本の内容にはしっくりくることが多かった。 具体的に何をしていけばいいのかというのは難しいが、まずは自分が持っている「富」を認識すること、減らさずに増やしていくことができればと思う
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資本主義の暴力的構造は、冷静になると恐ろしいほどのレベルだ。 労働では、自己を成長できない。 生きるために働かなくてはいけない現状は、行き過ぎではないか。そもそも本当に僕たちは生きているのか? お金がすべての社会だ。 本書では、労働先を選ぶ自由はある。しかし、一旦選ぶとあとは...
資本主義の暴力的構造は、冷静になると恐ろしいほどのレベルだ。 労働では、自己を成長できない。 生きるために働かなくてはいけない現状は、行き過ぎではないか。そもそも本当に僕たちは生きているのか? お金がすべての社会だ。 本書では、労働先を選ぶ自由はある。しかし、一旦選ぶとあとは奴隷だ、と述べられている。程度はともあれ真理だ。 このままでは危ない。その意識が感じられる。どうすべきか、探求の道はまだつづく。
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