変わり続ける！シブヤ系まちづくり

渋谷未来デザイン(編著)

• 販売会社／発売会社: 工作舎
• 発売年月日: 2021/11/24
• JAN: 9784875025337

商品レビュー

2023/03/23

登場人物が多い多い。渋谷区、商店街、まちづくりコンサル、パルコ、東急、JR東、東京メトロ、日建設計、デザイン事務所...
「アーバン・コア」というワードが度々出てくる。渋谷駅を中心として放射状にまちが広がっていく中で駅周辺は広場的につながっていくイメージらしい。
渋谷は出口の方面によってまちの様子がぜんぜん違うのがおもしろい。若者たちのセンター街側、高級住宅街の桜丘・南平台側、ごちゃっとオシャレな代官山側、洗練されたオシャレな原宿側。
いまは人を集めるのが難しい時代ということで、いろんな仕掛けがあるのを感じた。カオスな感じはこれからも残ってほしいな。

2022/01/20

渋谷区、東急、JR，東京メトロをはじめ三井不動産、東急不動産、PARCOと他エリアに類を見ないほど大規模開発が同時に進む渋谷駅周辺。これらの開発が以下に進んできたのか？いくつもの切り口で行った鼎談をテーマ毎に掲載。
渋谷の再開発で特徴的なデザイン会議、アーバンコア、渋谷未来デザインといった要素はもちろん、渋谷川やミヤシタパーク、北谷公園といった公共空間の取り組みも実際に実務に取り組んだ担当者のインタビューから多くのことを学ぶことができる。渋谷の再開発に携わっている方はもちろん、他エリアでも街づくりに関わる方は見ておいて損はないはず。
渋谷はダンジョンだ、面白くなくなった、個性がなくなる云々言われている様子も見られますが、「今」ではなく「先」を見据えた開発をしている以上、万人に理解されることは難しいんだろうなぁと。

2022/01/10

複数の鉄道事業者、ディベロッパー、都、区など、これだけ多様なプレイヤーがおり複雑に絡み合った再開発はこれまでにはなかったかと思います。
映像ドキュメントななんかでは到底表せない内幕が、よく描き記録され、回想されている。
当初定められたマスタープランを重視して進めるのではなく、次第にデザインを随時議論を重ねながらブラッシュアップしていく「プロセス型」で景観誘導が行われたことがシブヤのまちづくりの成功点と言える。
2027年までまだまだ続く再開発、今後も楽しみ。