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マスードの戦い 増補新版 アフガニスタン伝説の司令官 河出文庫
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マスードの戦い 増補新版 アフガニスタン伝説の司令官 河出文庫

長倉洋海(著者)

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マスードの戦い 増補新版 アフガニスタン伝説の司令官 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/11/17
JAN 9784309418537

マスードの戦い 増補新版

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2022/09/16

かつてアフガニスタンには「パンジシールの獅子」と呼ばれる英雄がいた。建築家になる夢を持った青年は、民衆の伝説の指導者となった。テロに屈せず、年配者を敬い、市井の人々をいたわり、根気良く語り、寝る間も惜しんで各地へ足を運び、演説し、協議し、教育や指導に労力を惜しまず、駆け足で生き抜...

かつてアフガニスタンには「パンジシールの獅子」と呼ばれる英雄がいた。建築家になる夢を持った青年は、民衆の伝説の指導者となった。テロに屈せず、年配者を敬い、市井の人々をいたわり、根気良く語り、寝る間も惜しんで各地へ足を運び、演説し、協議し、教育や指導に労力を惜しまず、駆け足で生き抜いた人生の中のほんの百日間の密着取材。「分離独立するのはなく、多様性を維持したまま平和な国にすることが大切だ」決して口だけの指導者ではなかった。

Posted by ブクログ

2021/11/27

長倉洋海(1952年~)氏は、釧路市生まれ、同志社大学法学部卒、時事通信社勤務を経て、フリーのフォトジャーナリストとなり、世界の紛争地に生きる人々の写真を撮り続けている。日本写真協会新人賞(1983年)、土門拳賞(1993年)受賞。 アフマド・シャー・マスード(1953~2001...

長倉洋海(1952年~)氏は、釧路市生まれ、同志社大学法学部卒、時事通信社勤務を経て、フリーのフォトジャーナリストとなり、世界の紛争地に生きる人々の写真を撮り続けている。日本写真協会新人賞(1983年)、土門拳賞(1993年)受賞。 アフマド・シャー・マスード(1953~2001年)は、アフガニスタンのパンシール渓谷のタジク人の家に生まれ、ソ連のアフガニスタン侵攻(1979~89年)時に、反ソ連軍ゲリラの司令官として活動し“パンシールのライオン”と呼ばれた。1992年にラッバーニー政権が誕生すると国防相、政府軍司令官を務め、ラッバーニー政権が崩壊しタリバンが勢力を拡大すると、反タリバンを結集した北部同盟の副大統領、軍総司令官、国防相となった。2001年9月9日(9.11米国同時多発テロのわずか2日前)に、ジャーナリストを装ったアラブ人の自爆テロによって暗殺されたが、死後、「アフガニスタン国家英雄」の称号を追贈された。享年48歳。 本書は、長倉氏が、1983年に100日に亘りパンシール渓谷に滞在してマスードと寝食を共にした体験を、1984年に『峡谷の獅子~司令官マスードとアフガンの戦士たち』として出版、1992年に『マスードの戦い』と改題文庫化し、更に一部加筆して2001年に新版として出版したものを底本とし、2002年に出版された写真集『獅子よ暝れ』から「マスードの見た夢」と、「その後のアフガニスタンとアフマド(マスードの長男)の戦い」を書下ろしで加え、2021年11月に再刊された。 私は、紛争地・被災地に赴き、その実態を我々に伝えてくれるフォトジャーナリストの活動に関心があり、これまで、石川文洋、故・山本美香、安田純平、佐藤和孝、橋本昇、渋谷敦志、川畑嘉文ら、多くのフォトジャーナリストの著書を読んできた。長倉氏の著書も、『私のフォト・ジャーナリズム』(2010年)を出版直後に読み、その中に「アフガニスタンの戦士、マスードとの百日」という一章があり、強烈に印象に残っていたのだが、今般復刊された本書を書店で目にし、迷わず購入した。 本書を読むと、マスードの人となり、カリスマ性、軍事的才能などが肌で感じられ、マスードがアフガニスタンの人々に如何に慕われていたかがわかる。マスードはかつて、マスードにとって勝利とは何かという長倉氏の問いに対し、「パキスタンやタリバンも含めたすべての勢力が、戦争では解決しないということを知ること。みんなが話し合って平和な状態をつくり、国民が選挙によって自らの将来を決めること。それが最大の勝利です。」と答えたという。歴史にifはないと言われるが、もしもマスードが生きていたなら、アフガニスタンのその後の歩み、更に、現在の姿は大きく異なるものになっていたはずだと思わずにはいられない。 また、アフガニスタンというと、井戸・水路建設などの復興事業に長年携わり、アフガニスタンの国家勲章を受けながら、2019年に凶弾に倒れた中村哲医師が思い浮かぶが、マスードや中村医師のような、多くの人々に慕われる人間を抹殺して、アフガニスタンは何処へ向かおうとしているのか。。。 2021年8月、タリバンは再びアフガニスタンを支配下に置いたと宣言したが、それに抵抗する姿勢を示したマスードの長男アフマド(1989年~)のその後の動静は伝わってこない。。。 アフガニスタンに再び自由な社会が訪れるまで、我々にできることは関心を持ち続けることである。 (2021年11月了)

Posted by ブクログ

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