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日本半導体復権への道 ちくま新書
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日本半導体復権への道 ちくま新書

牧本次生(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2021/11/10
JAN 9784480074423

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商品レビュー

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2023/07/11

ハーバード大学修士、東大博士、史上最年少の32歳で日立製作所の部長職に就き「出る杭」と呼ばれた著者。半導体の歌まで作り、本書で紹介する程、少し変わった人という印象。後半は自らの半導体半生を振り返りながらも、戦略上いかに半導体が重要かを説く。尖った人材。しかし、だからこそユニークな...

ハーバード大学修士、東大博士、史上最年少の32歳で日立製作所の部長職に就き「出る杭」と呼ばれた著者。半導体の歌まで作り、本書で紹介する程、少し変わった人という印象。後半は自らの半導体半生を振り返りながらも、戦略上いかに半導体が重要かを説く。尖った人材。しかし、だからこそユニークな生き様という気がする。 トランプ政権の発足以来、米中半導体摩擦が激しくなった。中国は世界最大の半導体消費国であるが、国内で生産する事は限定的であり、大半を輸入に依存。国産比率を上げるために政府が巨額の資金を投入していることにアメリカは警戒を強めており、安全保障上の懸念となる主要企業をエンティティーリストに入れて制裁を加えた。これによ、ファーウェイのスマホ事業は失速。また、20年末頃から、地政学的リスクが顕在化し、自動車向け半導体の調達が不安定化。 本書で面白いなと感じたのは、こうしたエポックメイキング的な史実よりもサイドストーリー。例えば、2021年テスラが人型のロボットを開発すると発表。テスラボットと名付けられたロボットの高さは172センチ重さ57キロ。あるいは、1997年の『デジタル遊牧民』という書が、半導体の進化によりポケットサイズの万能端末、リモートワーク、リモート講義などを予言。極め付けは、学天則の話。生物学者で元・北海道帝国大学教授の西村真琴が作った“人造人間”で東洋初のロボット。 学天則で検索すると、奇妙なロボットの写真が見つかる。1928年の話だ。不思議な時代の匂いを感じ、まるで古いアルバムを開くよう。変わった人からは、変わった物の見方を学ぶ。

Posted by ブクログ

2023/05/28

日本の半導体が世界シェア50%から10%に落ち込み、今後0%すら予測される状態において、いかに復活するかについての本。 著者は1990年代に既にデジタルノマドワーカーを想定した講演を行っていた。 かつて日本が高シェアを誇っていた半導体産業を凋落させたのは、主にアメリカからの圧力...

日本の半導体が世界シェア50%から10%に落ち込み、今後0%すら予測される状態において、いかに復活するかについての本。 著者は1990年代に既にデジタルノマドワーカーを想定した講演を行っていた。 かつて日本が高シェアを誇っていた半導体産業を凋落させたのは、主にアメリカからの圧力と、日本製品が強かったアナログ商品から日本が世界シェアをとれなかったデジタル商品への転換、それにともなう半導体産業の垂直統合型から水平分業型への転換に対応できなかったことなどにあった。 現在は、日本内外で日本製スマホなどの完成品の需要がないため、日本製半導体デバイスの需要も生まれないという関係にある。 一方、川上の半導体材料と半導体製造装置は日本が高い世界シェアを持つ。 半導体は、過去に日米、日韓、米中の貿易問題が起こっているが、アメリカや中国、韓国に比べ、日本のトップは半導体への関心が薄いと指摘している。 スマホやデジタルデバイスで遅れをとった日本が半導体産業で復権するには、自動運転車とロボティクスにおいてシェアを獲得し、その流れに乗ることだと提言している。 自動運転車なついては、著者はアップルカーが新しいクルマの形を示すと予言しているが、スティーブ・ジョブズなきアップルにその能力があるのかは疑問。

Posted by ブクログ

2022/08/15

この本は、タイトルの「日本半導体」の「復権の道」についての著者の意見を聞けるのだと思い、お高めの新書ですが購入しました。結論から言うと、残念でした。 昨今の米中貿易摩擦で半導体を巡る争いがあり、Huawei への禁輸や生産を禁じる処理、GAFAが独自に作る、半導体不足など、メモ...

この本は、タイトルの「日本半導体」の「復権の道」についての著者の意見を聞けるのだと思い、お高めの新書ですが購入しました。結論から言うと、残念でした。 昨今の米中貿易摩擦で半導体を巡る争いがあり、Huawei への禁輸や生産を禁じる処理、GAFAが独自に作る、半導体不足など、メモリについての日韓の戦いとは違うステージになっている今日、何が起きていて、未来の見通しはどうなのかを知りたかったです。一方で、本書では、著者が率いてきた日立半導体からみた歴史であり、日米しかない時代の話でした。(少なくとも自分は、読後そのようなことした印象に残りませんでした。)後にソニーの執行役員にもなり、出井会長とのつながりもあり、業界の中で成功された方のようです。 日本は、半導体生産装置では世界トップのシェアであるが、半導体部品を組み立てて電子機器の生産では優位性を失い、ソフトウェアでも概して弱い。それは本書を読むまでもなく、ニュースや新聞で目にします。この著者に興味がある方にのみ、お薦めします、としか言えないかな。 復権の道として、国が研究開発を支援することを挙げています。こういう話は、やはり利権がからみ難しいの話だと思います。企業が自らの事業の存続をかけ、市場で受け入れてもらえるものを開発する努力を、国は行わない。本書でも、ソニーが創業間もない時期にトランジスタを内製化しようとしたことを、リスクを取り進めたことを褒めていました。著者も日立の半導体生産やビジネスで奮闘したはずなのに、国との連携が出てくるとは。 国が開発をリードするとは、軍事兵器や昔の宇宙開発やコンピュータの開発を想起されます。半導体は、民生品が進化する「イノベーションのジレンマ」で発展している部分が大きいと思う。この本に求めるには重すぎるが、日本の半導体政策を誰かがしっかり考えなければならないと思った。基礎研究、生産技術、センサー、ソフトウェア技術、どこを攻めるのか、どこを標準化し連携をとるのか、それこそ国が主導べきだったかもしれません。しかし、それも過去から至る現在の話。生産技術は知財で守れるわけでもなく。科学技術は誰でも同じことができる再現性がありマネできるもの、と思っていたけれど、そんな自分の幼い考えは完全に間違っている。国が争っているけれど、その本質や役割がまだ腑に落ちない。 改めて思うのは、半導体を理解する上で、関係する領域が広いこと。本書を読み、5年後を想像できるようになるかと思ったが、残念ながらできなかった。読了してから2カ月後に書いているので、かなり忘れている中これを書いています。

Posted by ブクログ

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