![白いメリーさん 中島らも曼荼羅コレクション #1 徳間文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001976/0019761137LL.jpg)
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白いメリーさん 中島らも曼荼羅コレクション #1 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2021/11/09 |
JAN | 9784198946937 |
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白いメリーさん
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
“文壇屈指のロックなエクストリーム・ドランカー詩人”(←勝手に名付けた)の傑作短編集。'97年刊の講談社文庫版に『異形コレクション』で発表された1編を加えた新装版。 ・商店街のオッサン達による年に一度のバトル・ロワイヤル(「日の出通り商店街 いきいきデー」)。殺伐とした話のはずがなぜこうも笑えてしまうのか。 ・蛇女の家系で20歳を過ぎ蛇女となった姉が選んだ生き方は(「クロウリング・キング・スネイク」)。らもさんの描く女性は常に前向きで逞しい。 ・無人のはずの終電の回送車両に白い髪の少女の姿を見た男(「白髪急行」)。彼が見たのは孤独故の幻覚か、あるいは……。 ・深夜の町を疾駆する男。その町では不良ばかりがプロレス技で襲われる通り魔が続発していた(「夜走る人」)。ホームレスの“車さん”が語る世界観が何とも独特で奇妙。 ・築地場外で乾物屋を営む加持は“他心通”を持つ、いわゆるサイコダイバー。ある日、紹介を受けたという中年夫婦が訪ねてくる(「脳の王国」)。五感を持たぬ人の心の中とはこういうものなのかも。巻末の解説で大槻ケンヂが記しているように、加持が主人公のシリーズものも読んでみたかった。 ・若い女の家でヒモ生活を送る自称作家の俺。ある日ふすまに手形のような茶色いシミが現れる(「掌」)。物件怪談に捻りを加えたような話のようだが……。 ・裕福な画商の俺と暮らす美しい女性マリカ。彼女は嗜血症の家系だった(「微笑と唇のように結ばれて」)。女吸血鬼はファム・ファタル。 ・都市伝説や噂を専門にするフリーライターが、高校生の娘から“白いメリーさん”の噂を聞かされる(「白いメリーさん」)。横浜に実在した伝説的娼婦メリーさんに材を取った表題作。モチーフそのものよりも、娘の寂しさや悲しさと予想外のラストが非常に印象的。 ・ひたすら上昇を続ける高層ビルのエレベーターに閉じ込められた一組の男と女(「ラブ・イン・エレベーター」)。不条理噺。 ・アルコール漬けの作家が、大嫌いな大物作家との対談の依頼を受ける「頭にゅるにゅる」は'02年の異形コレクション24『酒の夜語り』で発表され、今回が初収録。主人公はほぼほぼ著者自身であろうし、大物作家も誰か実在の人物(複数?)がモデルと思しい。らもさん本人の文学賞への執着や怨み、コンプレックスをそのままぶちまけたような怪作だが、それを(いい意味で)「酔っ払いの戯言」に仕立ててしまっているのが愉快でもある。 このところ複数のアンソロジーで中島らも作品を再読する機会があったことで、新装版が出たのを機に再購入してみたが、どの作品もじわりと怖かったり、また小難しいこと抜きに面白いことを再確認。 改めて、この人の新作がもう読めないことが本当に残念でならない。
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読みやすい。もっとぶっ飛んだ作風だと思い込んでいたけど、引っかかる言葉遣いがなくて面白かった。ホラー小説的な白髪急行と思わぬオチの夜を走るが特に良かった。
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中島らも氏の短編集。ジャンルとしては奇妙な味になるのか。この手のアイデアストーリーの場合、キャラクター設定や日常描写は書き割り風の、ツルンとしたものになりがちだが、その当たりに手垢で黒光りしているようなリアリティ(?)があるのが持ち味。あとは独特の言語感覚だろう。本来なら、アイデ...
中島らも氏の短編集。ジャンルとしては奇妙な味になるのか。この手のアイデアストーリーの場合、キャラクター設定や日常描写は書き割り風の、ツルンとしたものになりがちだが、その当たりに手垢で黒光りしているようなリアリティ(?)があるのが持ち味。あとは独特の言語感覚だろう。本来なら、アイデアストーリーのキモであるはずのプロットは既視感のある話が多くて、今一つ。しかし、なんでこうダメ男ばかりがでてくるんだろうねえ。
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