ユア・フォルマ(Ⅲ) 電索官エチカと群衆の見た夢 電撃文庫

菊石まれほ(著者), 野崎つばた(イラスト)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2021/11/10
• JAN: 9784049140019

商品レビュー

2024/12/24

まさか3巻にしてバディ解消とは思わなかった。
そして、ビガがここまで関わってくるとは。

部署まで変わっても仕事自体は順調だったエチカとハロルド。
ただお互い違和感は増すばかり。
側から見れば、その気持ちはもしかしてと、もどかしく思うほど。
ただ事件が待ってくれないのよね。
今回も予想以上に大ごとになっていってびっくりした。

「仲間内」の共犯者は分かりやすかったが、一方で本当の黒幕は今回だけでは決着がつかず。
ただ一時的に離れたことで、色々見つめ直すことができた（完全解決ではないが）エチカとハロルドのバディも無事復活。
「友達」の認識からどこまで進展するか楽しみだ。

……アニメ本編放送までに追いつくといいな、読書（全然追いついてない）
だってめっちゃ本格的なんだもの、このシリーズ。
面白いけど、理解するまで時間かかるのよ……

2022/12/19

ある日、自身のアイデンティティである電索能力を失ってしまったエチカ。そんな彼女の葛藤や、新たなパートナー・ライザと組むハロルドの心中は如何に。お互いの関係について再認識してゆく、良きお話でした。
(E)の正体は誰だ、というミステリー要素も健在。ミステリー作品として見ると登場人物が少ないこともあって、展開が予想しやすい面もありますが、２人の関係性が話の主軸と考えると、良いスパイスになっているなぁと思います。

2022/06/17

人って何だろう？
AIって何だろう？
アミクスというこの世界特有の存在が出てきて
人間とは違うのだけど
人間と同じように扱う人もいて
人間と同じように感じてしまう人もいて
この世界特有ではない
現実世界でもあるAIが登場してきて
人とAIの見分けをつけることなんて出来ないのかもしれない。
どんどんと境界がなくなってくる。
ネットワークを隔てればさらにわからなくなってくる。
この文章を書いているのは人だけど
AIの力でも書けるようになるだろうし
本を読んだのは私だけど
AIが読むことができるようになるかもしれない。
見分けたから何になるのか。

この先の未来を少しだけ想像して
もしかしたらこんな時代が来るのかもしれないと
思わされるのが物語の面白さの一つ。