共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記憶

日本テレビ「news every.」取材班(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2021/10/30
• JAN: 9784396617530

商品レビュー

2022/07/24

ただただ、感動。福島の被災地を訪れた私にとって、羽生選手のコメントや感情の動きはすべて深みがあり、重みがあった。日本人である以上、あのこと、状況を知らずには生きていられないと感じた私にとって、この本の文章はとても力がある。読み終わった時点では、まさか羽生選手が引退するとは思っていなかったが、彼が選手としてだけでなく人としても素晴らしいことは、この書籍で確信できる。

2022/07/15

羽生結弦選手が震災にあった年から、2021年までの被災地との向き合い方。練習に忙しいだろうに、毎年のように各地の被災地を訪問して、現地の人と交流したりする様子にはびっくり。

本当にあの時16歳の一被災者の少年だった彼が、色々な障壁を乗り越えて、オリンピック二連覇という偉業を有言実行し、日本全国に元気を与え続けているのは言葉にできないくらい凄いことだと思う。
被災した後、他の土地に逃れて練習を続けたことに、未だに罪悪感を抱えているという。自分もその立場だったら、そう考えてしまうかもしれないけど、それを遥かに超越した感動をその後の彼からいつも貰っていることをご本人に知ってもらいたいな。

2022/05/25

震災をテーマとして、羽生くんの10年にわたる取材が一冊の本になっている。
震災への想い、スケートへの想いが赤裸々に語られている。
羽生くんが震災にあった学校の生徒に向けた言葉で、下記がある。
「苦しいことにすら「ありがとう」って言えるくらい頑張ってくれたら嬉しい。」
この言葉から世界トップのアスリートとして、たくさんの方から尊敬され愛される理由がわかった。