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ミルクとコロナ
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ミルクとコロナ

山崎ナオコーラ(著者), 白岩玄(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/10/27
JAN 9784309030005

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商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2024/10/05

「ミルクとコロナ」という不思議な題。 コロナにまつわる子育て本かな…と手にしたところ、予想はほぼ的中。 コロナ禍突入時、一番下の娘が小学生になったばかりだった私は、乳幼児を抱える人達がどれだけ大変な思いをしているのかが気になっていた。 職場にも乳幼児を持つ人達はたくさんいたの...

「ミルクとコロナ」という不思議な題。 コロナにまつわる子育て本かな…と手にしたところ、予想はほぼ的中。 コロナ禍突入時、一番下の娘が小学生になったばかりだった私は、乳幼児を抱える人達がどれだけ大変な思いをしているのかが気になっていた。 職場にも乳幼児を持つ人達はたくさんいたので、時々話は聞いていたものの、いまひとつ想像できずにいた。 ナオコーラさんと白岩さんのエッセイを読んで、在宅勤務をされている方々の苦労と、様々な気づきに驚かされた。 コロナ前と後。 育児に対する姿勢は変わらなくても、今まで通りに行かないことでお二人が楽しみながら工夫して子育てしている様子は微笑ましい。 そして、コロナ禍での子どものコミュニケーションについてお二人も色々と悩んだり心配していたことに共感する。 中でもナオコーラさんが発達障害を抱えているかもしれないお子さんと彼女自身について、自分達は困っていないけれど、周囲が型に嵌めようとすることに戸惑う様子が印象的。 「普通と違っているせいで困ったり大変だったりしているから、普通になるように治したい」のではなく 「特性を知り、自分に合った教育を受けてほしい。周囲を傷つけることなく、自分も大事にして、生きていって欲しい」 という願いに頷くばかりだ。 みんな違ってみんないいという言葉をよく耳にするけれど、結局は学校や医療現場でもみんなと同じにしなければ、注意されるし見捨てられたりする。 コロナ禍でのマスク警察はほんとに酷かったし、今でもマスクをしなければ入れない病院や施設はたくさんある。 みんなと同じにできない人もしたくない人も、周りのみんながそれを認めて、必要な時には手を差し伸べることができる。 そういう社会にしていくことが大人の責任なのだろうなと思う。 お二人の子育てのその後。また読んでみたいな。

Posted by ブクログ

2024/09/26

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11511188

Posted by ブクログ

2023/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山﨑ナオコーラさんと白岩玄さんによる、子育て交換エッセイ。(「往復書簡的な」とも書かれている) 山﨑さんと白岩さんは同じ年にデビューしたそうで、山﨑さんは唯一の「同期」と呼んでいる。年齢は山﨑さんの方が年上だが、2人とも同じ頃に子どもを持ち、作家業をしながら子育てをすることについて、「before corona」と「under corona」の二部編成で綴られている。 私は子どもがいないので、子育てには直接関係がないのだけれど、だからこど、自分には直接的に関わらない分野だからこそ、読みたいと思って手にとった。タイトルに「コロナ」という言葉があったことで、コロナ禍の子育て事情かな?とも思った。 白岩玄さんといえば、「野ブタ。をプロデュース」でデビュー作がドラマ化され一躍有名になった方。(ドラマはちら見してたけど、当時原作には興味なく・・・) 私の記憶では、「たてがみを捨てたライオンたち」で男性が男性らしく生きていくことに苦悩する社会人男性の話を書いた人という情報しかなかった。しかも、読んでない。(読みます) 白岩さんご夫婦は共働き。3か月の育休も体験し、子育てをまるごと自分で抱えるという経験をしたのは良かったとのこと。それでも、夫婦間で日々いろいろ話し合っている様子が垣間見れ、子育てや家族構築のうえで、夫婦で共通の考え、思いが通っているように思う。夫が子育て経験をすることで、この共通認識は持ちやすいと思う。(私の知り合いも、夫さんが2か月の育休を取得したことで、子どもに関する基本的な情報共有ができるようになったといってたので) コロナ前の話は、「ふ~ん」「へ~」と思いながら読んでだんだけど、コロナ禍で緊急事態宣言後に、都会のマンションで住んでいた白岩さん家族はかなり疲弊したという話は、なんかもう、子育て中でマンション暮らしの人は全員共感すると思う。子どもの面倒をみながら仕事なんてできない!リモートといえども、画面の後ろでは子どもの泣き声とか入るし。仕事のオンライン会議とかにも子どもが出てきても和むくらいの日本社会であってほしいように思う。(コロナ前のイギリスの記者さんが、自宅からオンラインで参加した背景で子どもたちが部屋に入ってきちゃう動画は一時拡散されたっけ) また、コロナ禍でも出産や、マスクを嫌がる子どもを連れた外出する大変さ。こういうのは、子育て世代だけでなく、子育てしいない世代の人にも知ってほしいと思う。 ところで、山﨑ナオコーラさん。彼女の小説はいくつか読んだことがあって、ご本人も性別を公開していないことなど、「女性らしさ」とかいう社会的に求められるジェンダーにはかなりアンテナがある人と思っていたので、さらに日常考えていることが分かり、なるほど~と思うこともあり面白かった。一人目を出産されたあと「母ではなく、親になる」というエッセイを出されていたのは知ってるんだけど、まだ読んでなくて、読んでない本が多すぎてすみません。 だらだら書いているけど・・・ 一番お二人のいいなあと思ったことは、子どもたちと工夫して遊んでいること。 山﨑さんは、「自然公園」にいって、目隠しをしあって、手を引っ張り木を触ってもらい、「さて、その木だったでしょう?」という遊び。自然に触れて、その観察もできるし、お金がかからない!(雨の日とか酷暑の夏はあかんけど)。室内ではぬいぐるみのかくれんぼごっご。まだ幼稚園ぐらいの子どもだからできる遊びではなるけど、楽しそう。 そう、山﨑さん家族も白岩さん家族も基本的に、インドア派で、自宅にいることが苦にならないタイプだっだので、コロナ禍もそれなりに楽しそうに過ごしていた。 それに、コロナ禍に双方とも引っ越しをされて、それで環境に変化があったことも良かったのかも。(誰でもすぐに引っ越しはできないけど) 白岩さんが子どもたちを連れて、見渡す限りの菜の花を見に行ったとき。息子さんが、「息子はどこまでも続く黄色い花畑を目を細めながら歩き、てんとう虫を見つけて手の平の上を歩かせていた」というのが、気持ちよさそうでうれしくなった。 このエッセイを読んで、白岩玄さんの考え方はかなり好きだなと思った。子どもに向きあう姿とか、子どもとしてというより、一人の人間として向きあっているから、相手が大人であったとしても、この向き合い方は初心に返らされました。 とりあえず、「たてがみを捨てたライオンたち」を読んでみたい。

Posted by ブクログ

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