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野蛮な大学論 光文社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2021/10/19 |
JAN | 9784334045692 |
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野蛮な大学論
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商品レビュー
3
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野蛮な「大学論」ではなく、「野蛮な大学」に関する論なのだ。野蛮とは型に囚われない自由なことのようだ。京大の理学部から総合人間学部へ。学生時代から京大一筋40数年在籍しておられるこの人は京大に変人が多いことを強調するという自身「変人」を自称しておられる人だが、全うな主張が多く真面目...
野蛮な「大学論」ではなく、「野蛮な大学」に関する論なのだ。野蛮とは型に囚われない自由なことのようだ。京大の理学部から総合人間学部へ。学生時代から京大一筋40数年在籍しておられるこの人は京大に変人が多いことを強調するという自身「変人」を自称しておられる人だが、全うな主張が多く真面目な人。いかにも京大らしい!コロナ禍の中でオンライン授業を文部科学省に求められ対応したが、それが学生たちにとって不満になった、それは「知識を教える授業」ではなく、大学というコミュニティを求めた!同じ空気を吸いながら交流することの大切さというのは全く同感である。京大と東大の入試の大きな違い!これも求める人材像が違うという著者の主張にも同感だ。著者自身の大学入学時の選択、そして修士課程の際の予想もしなかった助手への推薦と謙遜だと思うのだが、成績が良かったわけではないという正直なふり返りも面白い。地球流体力学は物理か数学か、米では数学と言い、日本では物理だという研究文化の差は目から鱗。そして企業が大学院生を専門知識ではなく、自ら判断できることだと評価しているという皮肉な事実の紹介は日本の大学改革の長い歴史を否定する決定的な主張だと感じた。。
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今どうかはわからないが、はるか昔わたしが在学していた頃の京大スピリッツを思い出させる。本書の内容に共感出来る人は多いだろうが、共感の先にひとりひとりが野蛮さを今の世の中でどう実践するかを著者に問われている気がしてならない。
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面白いです。なんとなく思ってたことを明文化してくれた感じ。きちんと結論づけずに、あいまいに問題提起しているに留めているところも吉。この手の教育論は、「筆者の経験から言うと」的に、専門家ですよ感を出してきて、かつ、考察が浅く実例が少ない論をさも一般論のようにふりかざしている言説が多...
面白いです。なんとなく思ってたことを明文化してくれた感じ。きちんと結論づけずに、あいまいに問題提起しているに留めているところも吉。この手の教育論は、「筆者の経験から言うと」的に、専門家ですよ感を出してきて、かつ、考察が浅く実例が少ない論をさも一般論のようにふりかざしている言説が多いが、ここまで開き直って、「素人に毛が生えた者が野蛮に考えただけです」って態度とられると、謙虚を通り越して、説得力を産んでいる気がする。
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