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三好一族 戦国最初の「天下人」 中公新書2665
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2021/10/18 |
JAN | 9784121026651 |
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三好一族
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
三好一族と松永親子、足利将軍家のイメージが変わる本。通史なのでサクサク進み読みやすい。畿内の地名が次々に登場するので、巻頭の地図を適宜見返すと良い。 以下、印象 ・ドラマやゲームと異なり、合従連衡激しい戦国時代では単純な君臣や敵味方で括れない関係性が多々ある。三好長慶がまさに...
三好一族と松永親子、足利将軍家のイメージが変わる本。通史なのでサクサク進み読みやすい。畿内の地名が次々に登場するので、巻頭の地図を適宜見返すと良い。 以下、印象 ・ドラマやゲームと異なり、合従連衡激しい戦国時代では単純な君臣や敵味方で括れない関係性が多々ある。三好長慶がまさにそれで、親の仇である細川晴元に従ったり見限ったり、足利将軍を追い出したり戴いたり。 ・松永親子は基本的に三好家に忠実で、信長離反についてもライバル筒井順慶の風下に立てないプライドが原因との分析。後世であれほど嫌われるポイントがどこにあったのかが気になった。 ・三好松永を評価する本なので仕方ないが、足利義輝の評価が低い。他の将軍と比較しても責務を怠った云々。しかし無気力という訳でもない。大名たちに必要とされない焦りがあったのかと妄想。
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三好は三好であろうとした。十河や安宅などは利用したが、三好の上位になろうとはしなかった。その後の信長や秀吉は三好の名を用いた。江戸時代も浅野家の家臣などとして残ったことで事績が語り継がれた。三好の立場から見る歴史は非常に新鮮。 足利義輝の印象もだいぶ違ってみえた。 ※評価はすべ...
三好は三好であろうとした。十河や安宅などは利用したが、三好の上位になろうとはしなかった。その後の信長や秀吉は三好の名を用いた。江戸時代も浅野家の家臣などとして残ったことで事績が語り継がれた。三好の立場から見る歴史は非常に新鮮。 足利義輝の印象もだいぶ違ってみえた。 ※評価はすべて3にしています
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織田信長が主役となる歴史においては、三好一族は近畿地方の土豪で足利義輝を殺害した三好三人衆が印象にあるくらいだが、本書によれば三好一族は信長や秀吉に先んじて京の都を含む畿内を統一し、将軍の責を果たさない義輝に成り代わって征夷大将軍の役目を果たしていたという。 いわば室町幕府後の...
織田信長が主役となる歴史においては、三好一族は近畿地方の土豪で足利義輝を殺害した三好三人衆が印象にあるくらいだが、本書によれば三好一族は信長や秀吉に先んじて京の都を含む畿内を統一し、将軍の責を果たさない義輝に成り代わって征夷大将軍の役目を果たしていたという。 いわば室町幕府後の世界を先取りした、当時の政治状況を踏まえると極めて先進的な勢力だったらしい。 楽市楽座や馬揃えといった信長の実績として知られる事柄も、実は三好政権が先んじて実施していたものが大半という。 本書は応仁の乱以後の複雑怪奇、有為転変な政治状況を追うのに忙しく、三好一族の先進性についてはごく控えめに総括されているに留まる。 三好も織田も豊臣も内紛や不運で敗れる中、徳川が天下を取ったのは示唆的。 奸物とされる松永久秀も本書によれば一貫した行動原理を貫いたように思える。
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