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黒衣聖母 探偵くらぶ 光文社文庫

芥川龍之介(著者), 日下三蔵(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2021/10/13
JAN 9784334792329

黒衣聖母

¥440

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2022/01/25

編者解説に曰く(p.350)  > ミステリが探偵小説と呼ばれていた時代  > (大正期から昭和二十年代まで)に  > 活躍した作家の作品を対象にした  > 光文社文庫の新シリーズ《探偵くらぶ》第二弾 で、芥川作品のうち推理、 あるいは怪奇幻想要素の濃...

編者解説に曰く(p.350)  > ミステリが探偵小説と呼ばれていた時代  > (大正期から昭和二十年代まで)に  > 活躍した作家の作品を対象にした  > 光文社文庫の新シリーズ《探偵くらぶ》第二弾 で、芥川作品のうち推理、 あるいは怪奇幻想要素の濃い短編を集めた一冊。 収録作は  開化の殺人  開化の良人  黒衣聖母  影  奇怪な再会  春の夜  三右衛門の罪  煙草と悪魔  西郷隆盛  未定稿  疑惑  妖婆  魔術  アグニの神  妙な話  お富の貞操  報恩記  藪の中 未定稿は1920年『新小説』掲載の、 「明治12~13年頃、《朝野新聞》に務める小泉青年が  同僚の素人探偵・本多保氏の助手役に」 ――というミステリになるはずが未完の原稿。 これ以外は青空文庫でも読めるが、 やはり纏まっていると圧巻。 美しい従妹を愛した医師の狂おしい胸の内「開化の殺人」、 史学科の学生だった本間さんが京都から戻る際、 食堂車で出会った老紳士の話、 プラクティカルジョークの一種「西郷隆盛」、 倫理学者が岐阜県の大垣に滞在した際の 異様なエピソード「疑惑」が特に面白かったが、 やはり何度読んでも「魔術」の出来は素晴らしい。 ちなみに、芥川にインスピレーションを与えたと言われる 元ネタ、谷崎潤一郎「ハッサン・カンの妖術」は 同シリーズ第一弾『白昼鬼語』にも収録されている由。

Posted by ブクログ

2021/11/15

芥川のミステリ風の作品というと「藪の中」や「開化の殺人」が挙がると思うのですが、「未定稿」を収録してくれたのが嬉しいです。この魅力的な物語の冒頭の書き方、さすが探偵小説も読んでいた芥川と感心しますし、『新青年』辺りに掲載されてたんじゃ?と思わせる完璧な探偵モノのお作法にのっとった...

芥川のミステリ風の作品というと「藪の中」や「開化の殺人」が挙がると思うのですが、「未定稿」を収録してくれたのが嬉しいです。この魅力的な物語の冒頭の書き方、さすが探偵小説も読んでいた芥川と感心しますし、『新青年』辺りに掲載されてたんじゃ?と思わせる完璧な探偵モノのお作法にのっとった設定で、ほんとうにこの冒頭部分だけで続きが書かれていない未定稿…ってのが残念な作品で。 他には、「奇怪な再会」「妙な話」「報恩記」辺りも面白くて私の好きな作品です。 あとがきにある通り、このラインナップで、とある事情により「奉教人の死」が収録できなかったのは残念です。あれも面白い良い作品なので、本当はここに収録される筈だったんだな、と思いながら併せて読むのオススメです。(青空文庫で読めますので)

Posted by ブクログ

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