- 中古
- 書籍
- 文庫
黒衣聖母 探偵くらぶ 光文社文庫
定価 ¥880
¥440 定価より440円(50%)おトク
獲得ポイント4P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2021/10/13 |
JAN | 9784334792329 |
- 書籍
- 文庫
黒衣聖母
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
黒衣聖母
¥440
在庫なし
商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
編者解説に曰く(p.350) > ミステリが探偵小説と呼ばれていた時代 > (大正期から昭和二十年代まで)に > 活躍した作家の作品を対象にした > 光文社文庫の新シリーズ《探偵くらぶ》第二弾 で、芥川作品のうち推理、 あるいは怪奇幻想要素の濃...
編者解説に曰く(p.350) > ミステリが探偵小説と呼ばれていた時代 > (大正期から昭和二十年代まで)に > 活躍した作家の作品を対象にした > 光文社文庫の新シリーズ《探偵くらぶ》第二弾 で、芥川作品のうち推理、 あるいは怪奇幻想要素の濃い短編を集めた一冊。 収録作は 開化の殺人 開化の良人 黒衣聖母 影 奇怪な再会 春の夜 三右衛門の罪 煙草と悪魔 西郷隆盛 未定稿 疑惑 妖婆 魔術 アグニの神 妙な話 お富の貞操 報恩記 藪の中 未定稿は1920年『新小説』掲載の、 「明治12~13年頃、《朝野新聞》に務める小泉青年が 同僚の素人探偵・本多保氏の助手役に」 ――というミステリになるはずが未完の原稿。 これ以外は青空文庫でも読めるが、 やはり纏まっていると圧巻。 美しい従妹を愛した医師の狂おしい胸の内「開化の殺人」、 史学科の学生だった本間さんが京都から戻る際、 食堂車で出会った老紳士の話、 プラクティカルジョークの一種「西郷隆盛」、 倫理学者が岐阜県の大垣に滞在した際の 異様なエピソード「疑惑」が特に面白かったが、 やはり何度読んでも「魔術」の出来は素晴らしい。 ちなみに、芥川にインスピレーションを与えたと言われる 元ネタ、谷崎潤一郎「ハッサン・カンの妖術」は 同シリーズ第一弾『白昼鬼語』にも収録されている由。
Posted by
芥川のミステリ風の作品というと「藪の中」や「開化の殺人」が挙がると思うのですが、「未定稿」を収録してくれたのが嬉しいです。この魅力的な物語の冒頭の書き方、さすが探偵小説も読んでいた芥川と感心しますし、『新青年』辺りに掲載されてたんじゃ?と思わせる完璧な探偵モノのお作法にのっとった...
芥川のミステリ風の作品というと「藪の中」や「開化の殺人」が挙がると思うのですが、「未定稿」を収録してくれたのが嬉しいです。この魅力的な物語の冒頭の書き方、さすが探偵小説も読んでいた芥川と感心しますし、『新青年』辺りに掲載されてたんじゃ?と思わせる完璧な探偵モノのお作法にのっとった設定で、ほんとうにこの冒頭部分だけで続きが書かれていない未定稿…ってのが残念な作品で。 他には、「奇怪な再会」「妙な話」「報恩記」辺りも面白くて私の好きな作品です。 あとがきにある通り、このラインナップで、とある事情により「奉教人の死」が収録できなかったのは残念です。あれも面白い良い作品なので、本当はここに収録される筈だったんだな、と思いながら併せて読むのオススメです。(青空文庫で読めますので)
Posted by