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学術出版の来た道 岩波科学ライブラリー307
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2021/10/11 |
| JAN | 9784000297073 |
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学術出版の来た道
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商品レビュー
4.3
14件のお客様レビュー
【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC1028015X
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おもしろい。書名は硬いが、構成と文章の巧さで、最後まで一気に読ませる。 学術出版の歴史、エルゼビア、シュプリンガー、各ユニバーシティプレス、レフェリー制とピア・レビュー制、SCIとインパクトファクター、オープン・アクセスとビッグディール、メガ・ジャーナルとPLoSONEなどなどが...
おもしろい。書名は硬いが、構成と文章の巧さで、最後まで一気に読ませる。 学術出版の歴史、エルゼビア、シュプリンガー、各ユニバーシティプレス、レフェリー制とピア・レビュー制、SCIとインパクトファクター、オープン・アクセスとビッグディール、メガ・ジャーナルとPLoSONEなどなどが、いきいきと解説されている。エルゼビアやシュプリンガーにも、儲け主義というだけでなく、彼らなりの事情があるというのも、よくわかる。 とくに表が興味を引く。たとえば、Nature、PLoSONE、PNAS、eLifeの著者に請求される掲載費用の表(1篇あたり数十万~百万!)。あるいはPLoSやAAASやACSの経営・出版・技術・経理それぞれのトップの給与表(CEOは5千万~1億超!)。 トップクラスのジャーナルに投稿する人は、ぜひ読んでおくべきだと思う。自分がどのような世界のなかにいるのかを知るのは重要なことだから。 (知らなかった、あのNaturwissenshaftenが、誌名をThe Science of Natureに変更していたとは! ScienceもNatureも入っていて、最初は冗談かと思った。なにもドイツ語を直訳しなくてもいいのにね。)
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最近、エルゼビア等が刊行する専門誌の掲載料がバカ高いとネットで話題になっている。知人にも自然科学系の研究者がいるが、数十万円の金が飛んでいくのはざららしく、よく愚痴をこぼしている。学術の世界は業績があってナンボであるので、高いインパクトファクターのついた国際誌に掲載するためにはや...
最近、エルゼビア等が刊行する専門誌の掲載料がバカ高いとネットで話題になっている。知人にも自然科学系の研究者がいるが、数十万円の金が飛んでいくのはざららしく、よく愚痴をこぼしている。学術の世界は業績があってナンボであるので、高いインパクトファクターのついた国際誌に掲載するためにはやむを得ない先行投資とされてきた。しかし、ここに来て、それが正しい形なのか、疑義が出ているのである。 本書は学術出版の成り立ちからピアレビューの意義まで丁寧に解説してあり、とても興味深く読んだ。著者は出版者が営利を追求するのは自然なこととしつつ、そこに何かいびつなものがないか、問いかけてくるのである。投稿論文を書いたことがなかったとしても、世界の科学のあり方が見えてきて、非常に面白いのである。 ただ、これは医学や化学、物理学などの自然科学系、それもPubMedに掲載されるような一握りの国際誌の話だろうと思う。国内の専門誌は、商業誌であっても掲載料など請求しないものがほとんどだろう。そこを区別しないで学術誌はすべて無料公開しろというのは、学術出版そのものの崩壊を招く。本書はもちろん、そんな主張はしていない。 本書はまた、学術出版の形態の変化も追っている。その一つが掲載料を抑えたWeb版での論文無料公開である。この形態がどうなるのか、それはまだこれからである。科学の智慧をいかに共有して、次代につなげるかはとても大切なことだと思う。本書で学術出版を知り、また研究者がどのような世界にいるのかを知れた。
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