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象の旅
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
発売年月日 | 2021/10/06 |
JAN | 9784863854819 |
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
いや~良い話でした。 1551年、結婚祝いにポルトガル国王からオーストリア大公に贈られた象が、リスボンからウイーンまで旅する実話に基づく物語です。作者はノーベル賞作家のサラマーゴ。 しかし、何という文体。ぱらりと本を開くて調べてみれば、16ページからなる章で改行はわずか4回。会話...
いや~良い話でした。 1551年、結婚祝いにポルトガル国王からオーストリア大公に贈られた象が、リスボンからウイーンまで旅する実話に基づく物語です。作者はノーベル賞作家のサラマーゴ。 しかし、何という文体。ぱらりと本を開くて調べてみれば、16ページからなる章で改行はわずか4回。会話の「」もなく、独特のリズム感を持って次々に繰り出される奔放なネタ。時に作家本人が顔を出し、痛烈なる風刺、飄々たる韜晦。これが何とも楽しい。もっともうっかり目を離すと自分がどこまで読んだか行方不明になってしまいますが。 人間たち、特に権力者や宗教家の何とも下らない思惑を尻目に、黙々と冬のアルプスを超えていく象。 重くもないのに読み応えがあって、楽しくて、本当にいい話でした。 それにしても見事な翻訳だと思います。訳者あとがきを読むと、作家への思いれや翻訳の苦労が良く分かります。 そういえば、象と旅する話は他に2冊読んでした。 一度は売ったものの虐待された象を見かねて奪還し逃亡した象使いの5年間を描いたノンフィクション『象と逃げた男』G・ロス。もう一冊は、将軍吉宗の時代、長崎から江戸まで移動する象の道中を描いた時代小説『吼えよ江戸象』熊谷敬太郎。 なんかテーマになり易いのかな。
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史実を基にした、リスボンからウィーンまでを贈り物として旅した象の物語。独特の語り口と活字の洪水!それでも物語に入り込むと一気に読めます。人生は「喝采と忘却」だ! I
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
厚くない本だけどじかんがかかった。やっと読了。 実際に会った話を作者が小説にしている。 インドから、ポルトガルへ。その2年後にオーストリアへ。歩いて。 イタリアをぬけ、冬のアルプスを超えて。 象使いと象は途中で理不尽にも名前を変えられた。人々は象はみたこともなくはじめはもてはやす。この物語は人生だそうた。 生きるべき場所にいられなかった象はなにか思っていただろうか。毎日の昼寝にみながまつというのが心に残った。人は愚かだなと思った。
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