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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2021/10/05 |
JAN | 9784087717686 |
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商品レビュー
3.2
28件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生の時火事で両親を亡くした朔実、それから彼女を引き取ってくれてた遠縁だという不二代。二人で親子のように暮らしてきた。しかし、朔実が大学生になって、不二代が病気で余命いくばくもない状態に。そんな彼女から、あるものをさがして、あかずの間に預けて欲しいと頼まれた。半信半疑で、そのあかずの間のある場所を尋ねると、そこはいかにも古い洋館で、ちょっと近寄りがたい雰囲気の場所だった。しかしその建物は、風彦という男性の設計事務所でもあり、また下宿としても営んでいた。そしてあかずの間のことを尋ねると、確かにその洋館はいろいろなサイズの空間があり、開かずの扉として、扉の鍵を貸しているという。貸し出す条件として、いったんカギを閉めたら、依頼人は決して開けてはならない。つまり永遠の封印を意味していること。ただし、封印する前に、貸し出し主の風彦には見せて欲しいという。さて、不二代がそこへ封印したいものは、ある屋敷の中にあるものという。そこから持ち出さなければいけないが、そこで不二代の悲しい過去を知ることになる。だからこそ、朔実とのほんのひと時の生活は彼女にとって幸せなものだったのだろうとおもった。不二代が亡くなって、朔実はまた一人になってしまったが、風彦の協力のもと不二代の封印したいものを探すことができ、それが縁で洋館に下宿することになり、風彦の仕事を手伝うようになった。これが第一章。心温まる話の展開で、朔実と風彦の関係も今後どうなるか気になりながら、最後まであっという間に読んでしまった。
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捨てて忘れてしまうのではなく、身近に置いて受け入れるわけでもなく、そもそもこれが何だったのか誰にも分からないほど放置されて処分されるのでもなく、必要な時を経て、微かにでも関わりのある誰かに思いを汲み取ってもらう為の装置として、開かずの間は秀逸な装置かもしれない。そんな贅沢な時空間...
捨てて忘れてしまうのではなく、身近に置いて受け入れるわけでもなく、そもそもこれが何だったのか誰にも分からないほど放置されて処分されるのでもなく、必要な時を経て、微かにでも関わりのある誰かに思いを汲み取ってもらう為の装置として、開かずの間は秀逸な装置かもしれない。そんな贅沢な時空間の使い方は望むべくもないし、それほど思いを乗せて開かずの間に納めたい物も持ち合わせてはいないけれど。
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面白かった 実際にこの家のシステムあったら謎解きみたいで住人のあかずの扉開けたくなりそう…って思った
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