二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ

古内一絵(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2021/09/30
• JAN: 9784488028503

商品レビュー

2023/10/01

キネマトグラフィカの続編。
こちらは令和が舞台になっている。
バブル崩壊～就職氷河期を乗り越えてきた世代の江見が中心に描かれている。
全作の平成元年組も登場して、今の様子がわかるのも面白い。
時代の移り変わりを感じながら、懐かしい気持ちにもなった。
そして、｢自分のために働く｣っていいなと思わせられる。

2023/04/24

世代が違う自分には少し合わなかった。
マランカランとかは好きなんだけど。。
映画も好きだけど。

それぞれの世代に闇や苦しみがあるけど、いつまでもそれを引きずっていてもね。。

2023/02/11

21.9.30.295ｐ。シリーズ２作目。「ミステリーズ！」95-97(2019.6-10月)，100-103(2020.4-10月)
画：シマカワマサシ　デザイン：西村弘美

平成から令和に変わるその時代、とある老舗の映画会社が買収されることに。銀活で働く人達それぞれの思いを描く連作短編。
・開幕　バック・トゥ・ザ・ナインティーズ
・第二幕　令和戦線異状あり
・第三幕　ゆとり羊は九十年代の夢を見るか？
・第四幕　女も男もいない舗道
・第五幕　あおさぎ、たちずさんで
・第六幕　第三の女
・閉幕　時をかける我ら

砂原江見（さはらえみ）はロストジェネレーションと呼ばれる世代。20年近く前に分かれた元夫・透と子どもの事で食い違った過去を思い出す。何を考えているのかよくわからないと言われる彼女だが、この銀活に入ったのは「サザンクロス」のトークショーがきっかけだった。最後にとある企画を進めようとするのだが。「自分のために働けばいいと思うんですよ」「仕事は流れればいい」
登場人物たちは架空の人物なのに実在する人物のような心情のかき分けが凄い。