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であいもん(12) 角川Cエース
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であいもん(12) 角川Cエース

浅野りん(著者)

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であいもん(12) 角川Cエース

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/10/04
JAN 9784041118054

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2022/08/19

和が女性と一緒に居る様子を目撃した佳乃子と美弦の反応が微妙に違うのが面白い。佳乃子は和の新しい彼女を疑い、美弦はマルチの可能性を疑い… その認識の違いは年齢によるものか和への信頼によるものか ややこしい事態に成りかねない状況、あっさり咲季の正体をバラした和の英断は尊敬してしまう...

和が女性と一緒に居る様子を目撃した佳乃子と美弦の反応が微妙に違うのが面白い。佳乃子は和の新しい彼女を疑い、美弦はマルチの可能性を疑い… その認識の違いは年齢によるものか和への信頼によるものか ややこしい事態に成りかねない状況、あっさり咲季の正体をバラした和の英断は尊敬してしまう。しかも微妙に嘘を混ぜることで咲季の名誉も守ってるし ……その後に盛大に誤爆した咲季は本当に自分の落ち度というか。まあ、ここらが閉じ籠もっていた趣味を広げるタイミングだったのだろうね 嫁姑問題という何処のご家庭にもありそうな難しい擦れ違いが描かれる59話 メインとなるのは『万彩』こと彩華とその義母寿江となるわけだけど、サブエピソードとして富紀と倭世の関係が描かれる構造となっているね 昔はカラフルだった彩華が嫁入りしてからは黒一色、外には家庭の不和を見せないよう振る舞う姿は思わず心配になってしまうもの。おまけにその後に登場する寿江が「厳しい」を絵に描いたような人物であれば尚更 そういった状況では彩華に何か足りない部分があって姑から嫌われているのではないかと想像してしまう でも、実際は犬が苦手な寿江が彩華に遠慮して、気遣いの出来る彩華も寿江に遠慮して…と互いに壁を作っている状況だったようで 彩華は和から、寿江は富紀から。それぞれ年の近い相手からの助言に拠って、遠慮していた嫁姑と和解する様子は微笑ましいもの。特に初めて会った時にも感じながら言及できなかった髪色にきちんと言及できたのは良かったね また、作中で富紀は寿江に自身と倭世のエピソードを話すわけだけど、それを踏まえて冒頭部分を読み返すとこちらもこちらで微笑ましくなってしまうね 巴の行方不明は解消されたけど、変わらず別居状況で一果としては難しい心境が続いているようで だからって娘の一果が両親のデートをセッティングしてしまうのは何ともおかしいけれど(笑) 穏やかな様子の巴と真理によるデート模様。一果の回想では仕事人間として描かれていた真理も一果との和解に拠って少し柔らかくなっているし、巴も父の呪縛が軽減された事で追い詰められた感じが無くなっている。 二人共かつて背負っていた重荷が軽くなった事を考えると以前よりは素直な遣り取りが出来るようになったと言えるのかな しかし……こうして二人の遣り取りを見ると、真理ってツンデレタイプだったんだなぁ……。それをいなす巴は飄々としていながらも真理を受け止めてやれているという印象を覚えるね 傍目にはまだまだお似合いの二人に見えるけれど、やり直す気はないのかね?互いに最上の相手に出会えたと思っている。それでも選んだ道は…という事なんだろうか……? 道を違えながらも一果を挟んで家族をしている雪平一家の様子、一果の問い掛け、そして祇園囃子… それらを介して佳乃子を思い浮かべる和は自分の道をどうする気なのだろうね?

Posted by ブクログ